みなさんは、セックスを楽しんでいますか?

突然の身の上話になりますが、私(27歳独身女性)は半年前にはじめてセックスというものを体験しました。

人生のほとんどを彼氏なしの状態で過ごし、セックスを知らぬまま生きてきましたが、去年の夏に彼氏ができて、私の日常にセックスという新しい文化がやってきました。

アラサーにして、晴れてセックスライフをエンジョイ! と思いきや、私は早速壁にぶつかりることになりました。

「セックスって、こんなもの!?」

何をどうすれば素敵なセックスができるんだろう……?

誰かにアドバイスをもらいたいけど、友達には相談しにくい……!

そんなモヤモヤを抱えていたところに、「彼氏に教えたい、身体とセックスの話。」なるイベントが開催されるのを知りました。登壇するのは、現役AV男優の田淵正浩さんと、AV監督の二村ヒトシさん。

刺激が強すぎたらどうしようという不安はありつつ、このトークショーでいろいろと学ぶことができたらもっと楽しいセックスができるようになる気がして、神保町のイベント会場に飛び込んでみました。

ドキドキしながら会場に入ると、観客の7~8割の方が女性でちょっと安心。

トークショーの前後に、近くにいた女性数人とお喋りしてみると、

「二村さんの本を何冊か読んでいて、今日のトークショーも二村さんのツイッターで知ったんですよ。」

「田淵さんのファンでDVDや本もいろいろ持っているので、生でお話を聞いてみたくて…。」

なんて方もチラホラいらっしゃり、「AVも観たことがないセックスも初心者の私に、このイベントは早すぎたのではないか……?」と気後れしたりもしましたが、人生で初めて“セックスのプロ”の話を聞けることに、ワクワクしはじめてきました。

セックスと健康は、大いに関係がある?!

満員の会場に、色気の滲み出方が尋常じゃない田淵さんと二村さんが登壇して、トークショーがはじまります。

二村「今日の先生、田淵正浩さんです。28年目、四半世紀を超えてAV男優をやっていらっしゃいます。」

田淵「ちんこ一本で、1億円以上は稼いだかな(笑)」

二村「AV業界の最古参でありながら、現役!これはすごいことですよ。」

田淵「それを目指してきた訳じゃないんですけど、加藤鷹さんもチョコボール向井さんも引退して、気付いたら前がいなくなってたんですよね。」

二村「僕が田淵さんに興味を持ったのは、“排便”の話を聞いた時なんだよね。」

田淵「うんこを食べる訳じゃなくて(笑)、しっかり排便することがどう健康につながるかっていう話ですよ!」

二村「そう、それで“田淵さんは健康の人なんだ!”と知りました。その後、たとえばAV男優の間で水素水が流行ったときも、世の中の流行に流されず“血液の循環を良くするために普通の水を飲みなさい”って話をしてたりね。ほかにも、田淵さんが“セックスは筋肉をむやみに使わず、骨格でするもの”と言っていて、こんな話をどっかで聞いたことあるなと思ったら、武道の先生の甲野善紀さんの本に同じ趣旨の話が載っていて、なんでAV男優が、武道家と同じ健康論を言ってるんだと衝撃を受けた(笑)」

田淵「甲野善紀さんの本は何冊も読んでるし、朝日カルチャーセンターで直接教わっていた時期もあるんですよ。」

あれ?

冒頭の「ちんこ一本で1億円」に破壊力を感じたのも束の間、まさかの健康トーク。セックス談義と聞くと、快感とかテクニックとか、そんな話ばかり連想しがちですが、どうやら田淵さんと二村さんが教えたいセックスの話は、単純なテクニックなどではないようです。そういえば、イベントタイトルも「彼氏に教えたい、“身体”とセックスの話。」でした。

セックスライフの充実において、身体と向き合うことや健康でいることってそんなに大切なのでしょうか……?

単行本『男ノ作法』とDVD『秘技伝授』を出した理由

二村「田淵さんはきっと、“体を動かす”ってことに興味があるんだよね。田淵さんがなんで体に興味があるかは、この『男ノ作法』に書いてある。」

田淵「この本の出版は、二村さんのお誘いがあって実現したんです。二村さんは、これまでもいろいろと本を出されてますよね。」

二村「セックスや恋愛について、自分で書いたり共著で出したり。今日、ここに持って来たんだけど、『オトコのカラダはキモチいい』っていう男のアナルの本も書いてます(笑)」

二村ヒトシさんの著作一覧

『秘技伝授 男ノ作法 人生と肉体を変革させる性交法則』(田淵正浩との共著)

『すべてはモテるためである』

『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

『オトコのカラダはキモチいい』(金田淳子、岡田育との共著)

『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(湯山玲子との共著)

『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(川崎貴子との共著)

 

二村「この『男ノ作法』を二人で出すことになったのは、田淵さんがあまりにも面白いのでこういう本を出した方がいいと思って。我々は誰からもセックスのことを教わっていないけれど、田淵さんはそんな中でセックスについて教えられる数少ない人だから。」

田淵「本ではわかりにくいところが、こちらの『秘技伝授』というDVDになっています。」

通称“田淵式側位”で有名女優と絡み合う田淵さんが写されたパッケージに、会場の目はくぎ付けです。サブタイトルは「道具やタイトルに頼らずに女性を喜ばせることができる性儀」。

田淵さんはAV男優でありながら「セックスのエリート」ではないという自覚があったと言います。だからこそ女性と真剣に向き合い女性が喜ぶセックスを探求してきた歴史があり、そこで実践してきた“秘技”を世の男性たちに伝授したいと考えたそうです。

二村「加藤鷹やチョコボール向井は、セックスの天才。それでいうと、田淵さんの立ち位置はどうですか?」

田淵「僕はセックスの天才じゃないけれど、“自分のコピー”なら作れるんです。だからこのDVDも、僕と同い年くらいの普通の男性が、どうしたらセックスがうまくなるのかという視点で作ったものなんですよね。持っている体やスタミナは関係なく、セックスはうまくなるんです。」

二村「ちんこの大きさなんかも関係ないよね。男は何でそんなにちんちんにこだわるのか!」

田淵「……バカなんじゃないですか(笑)」

二村「ちんちんの大きさを、自分の分身のように捉えて、大きく強ければいいと思ってしまう男が多いよね。それだと、ちんこ以外の肉体がない状態。普段からちんちん以外の肉体を知らないから、ある日突然体にガタがきて勃たなくなる。田淵さんはAV男優でありながら、ちんちん以外の肉体も考えている。結果、誰よりもちんちんが勃つ。惚れ惚れするくらい(笑)。撮影で「30秒で射精してください」って言うと、ちゃんと30秒で射精するんだよね。普通の男優は、言われてから頑張り始めるけど、頑張るとエロくならないんだよ。田淵さんは、最後まで楽しんでいるし、だからエロイ。田淵さんの頭の中では何が起こっているのか、ずっと気になってた。」

その田淵さんの頭の中身を解き明かしたのが、『男ノ作法』とのこと。

身体をおろそかにしたセックス、相手との関係性をおろそかにしたセックスをしている男性が多い現状をなんとかしなければと語る田淵さんと二村さん。

そして、男性がそのようなセックスをしてしまう理由の一つには、AVの悪影響があると訴えます。

“AV的セックス”で、日本が滅びる?!

田淵「潮吹きが迷惑だと感じている人、手を挙げてください。(会場挙手)……ちらほら、いますね。やっぱり、おもらしする感じで嫌なんでしょうね。」

二村「押せば、出るんだけどね。自分の家でやるとちょっとね。」

田淵「ベッドがグチャグチャになっちゃう。」

二村「男は、女性が発射するのを見ると安心するんだよね。我々、凡人の男は女性が気持ちよくなったというアリバイが欲しい。」

田淵「潮吹きを、気持ちくなった確証のように捉えちゃう。でも、大きな間違いです。AVでは、絵面がわかりやすいからやるだけ。潮吹きと電マは必須って言われるから入れるけど、電マが20本くらいわーっと迫ってきても、気持ちよくないでしょ(笑)」

二村「要は電マで女の子が気持ちよくなった方が、観てる男が安心するんだよね。自分も含めて、誰でもできることだから。でも、それを続けていたらAV業界は斜陽になってしまう。」

田淵「このままだと、男女が触れ合うことがなくなって、日本が滅びちゃうかもしれない。」

二村「だから今、男性が女性の体に触れる、生の付き合いを、田淵さんに教えてもらいたい。みんな一つのコミュニケーションとしてセックスにちゃんと向き合った方がいいし、セックスを心の問題として捉えた方がいい。」

日本の行く末まで案じながら、真面目にセックスを語る田淵さんと二村さんを前に、観客の表情にも真剣さが増してきます。

モテと、セックスと、健康と

二村「田淵さんは、女優からめちゃめちゃモテる。田淵さんと仕事でセックスすることを楽しみにしている女優がたくさんいるし、『秘技伝授』では有名女優の目がハートになってるよね。」

田淵「7年くらい、鍼灸の勉強をしていたんです。男優をやりながら、週2日くらい通学して。その知識をセックスに活かしたら、女性がものすごく喜ぶ。健康になるし、地球と一体化したかのようないい気持ちで終われる。」

二村「女性も気持ちよくなれるし、男性も長持ちするし健康になる。田淵さんも、昔より元気だよね?」

田淵「28歳くらいの頃、いやに疲れてしまって。おかしいぞ、と思って体のことを勉強し始めたら、最初の3年でしっかり元気になって、その後もどんどん元気になっていく。これから迎える50歳、60歳という年齢も関係なく、セックスをしていける。」

二村「物理的にちんこが勃たなくても、気のようなものでセックスできるのかな。」

田淵「81歳の女優と82歳の男優の方がいて、どうやってできるんだろう?と思ってたんだけど、女優さんは60代のセフレがいるんだって。普通は50歳くらいで乾いちゃうけど、走り続けているから今でもオマンコがちゃんと濡れる。」

二村「田淵さんのセックスを見て、自分の身体を鍛えるだけじゃなく、“自分の身体を知る”“相手の身体を知る”ってことが、大事なのかなと思う。そういうことを意識できている、田淵さんのような男はモテるよね。健康で、“あなたと今セックスしたいわけじゃないけど、できる”っていう雰囲気が出ている人が、一番モテる。」

田淵「いつでも、今日セックスするつもりで朝のシャワーを浴びた方がいいですよ。朝起きたときは体温が低いから、熱いシャワーか湯船で体温を上げると、血の巡りがよくなる。それに、セックスするぞと思っているだけで手入れの仕方も違ってくるしね。化粧も歯磨きも、“今日はセックスをする”って思ってした方がいい。会社の営業成績も絶対に上がります(笑)」

二村「なんだか、真面目なセミナーみたいな話だね(笑)」

「自分と相手の身体と心に本気で向き合ってこそ、素晴らしいセックスができるし、健康にもなれる。健康だから、さらにセックスが楽しめる。」というお二人の言葉を受けて、これまで全然意識できていなかった「身体の声」を聞いてみようと思えました。セックスでの快感や愛情がもっと深まり、さらに日常生活まで豊かになりそうな予感がします。

質疑応答で、セックスのプロに悩みを相談

トークショーの後半では、観客がお二人に聞いてみたいことを何でも聞ける質疑応答の時間もありました。

DVD『秘技伝授』で彼氏とのセックスが改善したという女性からは、もっと気持ちよくなるにはどうしたらいいかという質問が。

Aさん「DVD、買って彼氏にあげました。それまで、彼氏が潮吹きをさせようとするのが嫌だったんですけど、言えなかったんです。DVDのおかげでそれもなくなって、やさしくなりました。『男ノ作法』の中に出てくる、鼻呼吸や骨盤の返しも意識してくれて。」

田淵「AV男優冥利に尽きる!」

二村「実際にAVで幸せになった女性がいるって、うれしいね!」

Aさん「でも、気持ちいいことは気持ちいいんですけど、そこまでじゃないというか…。どうしたらいいか悩んでいるんですけれど。」

田淵「それは、オナニーが足りない!」

二村「我々AV業界ではよく言うんだけど、男も頑張るから女も頑張ろうってことですね。日本の教育は、女性のオナニーをタブーとするようなところがあるけど、女性が自分で自分のことを知って伝えられるようになるのは大切です。彼氏とのセックスには、没頭できているの?」

Aさん「短い時間だけですね。ほかが気になっちゃって。」

田淵「若いうちは、みんなそう。経験が少なくてもそう。深いセックスを経験することでしか、セックスは上達しない。」

二村「相手を変えてみてもいいかもね。」

田淵「合う人って、いるんです。だから、相手を変えてもいいんです。」

冷静に考えると、「もっとオナニーをする」「相手を変える」ってなかなかドギツイ提案ですが、セックスのプロからこんなに直球で力強いアドバイスをもらえるってすごいですね。

最初は遠慮して挙手が少なかった会場も、田淵さんの「どうしても恥ずかしいときは、“友達の話なんですけど”って前置きすれば大丈夫ですよ!」という言葉に背中を押されたのか、ここぞとばかりに質問が続きます。

Bさん「お酒を飲むと気持ちよくなれないと気付いたので、お酒を一切飲まないようにしています。いつセックスのチャンスがあるかわからないので。そこで・・・お酒を飲んでいても気持ちよくセックスできる方法や、セックスに持ち込むためにはお酒が入っていないといけないのかなどについて聞いてみたいです。」

田淵「ストイックですね!まず、お酒を飲んでいないほうは感覚が鋭いのはあります。飲んでいると、気持ちいいというかポワンとしているだけですね。」

二村「酒を飲めば無礼講、みたいな文化も確かにあるよね。欧米の人は酒が強いから飲んでも普通にセックスできるけど、日本人は弱いから、後になって後悔するとか酔って覚えてないみたいなことになる。男性も飲まないと口説けないし、女性も飲まないと固く締めたシャッターを開けない。」

田淵「体温が上がる程度に、2~3杯飲むのがいいと思いますね。春先みたいな、ポカポカした感じになったあたりで、セックスすればいい。」

二村「一緒にお風呂に入れるくらいのパートナーがいる人は、お風呂に入るのはおすすめ。オーガズムが違います。いつもイケない人、クリでしかイケない人は、やってみてください。」

田淵「体温を上げるのは大切で、冷え性の人は感じないし、子どももできにくい。お酒だと飲み続けて麻痺してしまうけども、お風呂だと男性も女性も感覚を麻痺させないで、気持ちよくなる効果がありますね。」

冷え性だと感じにくいんですね。お酒を飲む代わりに、お風呂に入って体温を上げる方法は、ぜひ実践してみたいと思いました。

ほかにも、「早漏を解決する方法は?」「彼氏のお尻を掘りたいのですが、奥に内臓があることを考えたら怖い。アナルについてどこでどんな勉強するのがオススメですか?」「彼氏とのセックスに入り込めないのですが」といった自分のセックスにまつわる質問から、「仕事以外でいつセックスをしたくなりますか?」「どんなタイミングで性癖が変化していきましたか?」「AVの『オス膣 雌イキ』で田淵さんがアナルを掘られていますが、実際気持ちよかったですか?」などお二人のプライベートに迫る質問まで出て、質疑応答は大いに盛り上がりました。

『オス膣 雌イキ マルチプルオーガズム』では、アナルを犯される田淵さんが観られるそうです。

「力の拮抗」について、田淵さんと観客が実演する場面も。

1時間半があっという間に過ぎ、白熱のトークショーは終了しました。

セックスの悩みは多かれ少なかれ誰もが持っているのに、的確なアドバイスをもらえるチャンスってなかなかないですよね。今回のトークショーで「セックスのプロ」からいろいろと教わり、自分の身体やセックスへの向き合い方を改善できるヒントも見つけられました。

充実のセックスライフに向けて、一歩前進できた気がします!

興味を持ってくれた方は、是非オンラインサロン「田淵正浩の『彼氏に教えたい、身体とセックスの話。』」も覗いてみてください。

田淵正浩の「彼氏に教えたい、身体とセックスの話。」
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