みなさん、クリスマスの予定はお決まりですか!

今年はイブを挟んで三連休。世間のカップルにとってはありがたいでしょうが、私のようなお一人さまにとっては、いっそう寂しいクリスマスになりそうです。

……ええい!こんなときは1人で夜通し映画を見るぞ!ということで、かつて自主製作映画の登竜門「ぴあフィルムフェスティバル」で常連の人気監督として知られ、2010年以降『監督失格』や『青春100キロ』などの作品で話題を集めた稀代の映画監督、平野勝之監督に、一人ぼっちのクリスマスに見るべき最高の映画を教えていただきました!!

プロフィール:平野勝之
映画監督1964年生まれ。16歳『ある事件簿』でマンガ家デビュー。18歳から自主映画制作を始める。20歳の時に長編8ミリ映画『狂った触角』で1985年度ぴあフィルムフェスティバル」初入選以降、3年連続入選。その後AV制作会社シネマユニット・ガスへ入社。『水戸拷悶』『プライバシーゼロ秘密ライフ』等、抜けないが面白さを追求したドキュメンタリー調のAVを数多く手掛ける。代表的な映画監督作品として『監督失格』(2011)『青春100キロ』(2016)など。

平野勝之監督の選ぶ「クリスマスに1人で見たい映画」ベスト3

①「バリー・リンドン」186分/イギリス/1975年

18世紀イギリスで、野心あふれる農家の少年が貴族に成り上がる過程と、その後の悲運に満ちた波乱万丈の半生を描いた作品で、「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」などで知られる20世紀の巨匠スタンリー・キューブリックの代表作のひとつ。”完璧主義”で知られる同監督が、ウィリアム・メイクピース・サッカレーの小説(1844年)にもとづき、人々の生活様式、衣装、明かりなど当時の様子を忠実に再現。ろうそくの明かりだけで撮影することを目指し、月の暗部を撮影する目的でNASAがつくらせた超特殊レンズを改造し、映画用に用いた逸話は有名。

平野監督のコメント:
スタンリー・キューブリックの大作です。そうだなぁ…クリスマスにこれを見たら壮大な虚無に襲われそうだけど(笑) 「神はいるかもしれないけど、それでも人生は無情ではないか・・・?」と。そんなテーマが突きつけられるんだけど、無情さを受け入れてもなお、ただただ美しい。それが世界なのかもしれません。僕の生涯ベストの一本でもあります。

②「エクソシスト」121分/アメリカ/1973年

20世紀後半のワシントンが舞台。12歳の可憐な少女に取り付いた悪魔と、悪魔を退治するために立ち上がった神父(エクソシスト)との戦いを描いたオカルト映画。同年アメリカ国内の興業収入1位を記録し、当時のアカデミー賞ノミネート、ゴールデングローブ賞作品賞・監督賞・脚本賞などを受賞。70年代オカルトブームの火付け役となった作品。

平野監督のコメント:
「クリスマスに見るもんじゃねぇだろ!」って思ったあなた。ちょっとだけ待って (笑) 皆さんご存知の通りこれはホラー映画だし、「悪魔」のリアルな姿に関する映画なんだけど、一方で「神」についての映画でもあると思うよ。クリスマスって、キリストの誕生日なわけでしょ?クリスマスにこれ見るのって実は深いと思うけどね。悪魔を知ることは、神を知ることでもある。

③「紅の豚」93分/日本/1992年

言わずと知れたジブリの長編アニメーション。監督は宮﨑駿。呪いで豚にされてしまった主人公が、その外見とは裏腹に次々とハードボイルドで最高に渋いセリフを吐く姿がコミカルに描かれる。しかし、実は1920年代、のちに世界恐慌へとつながる不況を前にしたイタリアを舞台にしており、その時代背景を知ってから見ると新たな発見がある。

平野監督のコメント:
まあね、やっぱアニメ映画は見たくなるよね。ホントは初期の「トムとジェリー」とか楽しいしお勧めだけど、一応「映画」と言う事なんで鉄板のジブリ作品を。コタツに丸まってチキンとか食いながら宮崎駿っていうのはなんともいいもんじゃないかな?「紅の豚」は、ストーリーはともかく、昔のイタリアが持つのどかな世界観がしあわせな気分にさせてくれます。

以上、3本合わせてちょうど6時間半程。イヴの夜から朝まで映画を観続けて、クリスマス本番は夕方まで寝てても良いんじゃないかな(笑)

この3本を見ておけば今年のクリスマスはバッチリ乗り切れますね!!

え?たったの3本じゃ足りないって?

そんな欲張りなあなたのために………

【番外編】平野勝之”自薦”「クリスマスに1人で見たい映画」ベスト2

④「UNDER COVER JAPAN 」劇場版 200分/日本/2004年

2003年12月24日クリスマスイブから2004年1月1日元旦まで。きらびやかな日本を、厳しい日本を、穏やかな日本を、寂しい日本を、美しい日本を、3人の映像野郎が同時期にハンデイカム片手に走り回った三部構成作品。猛吹雪あり、巨乳あり、青い海あり。クリスマスから元旦まで。北海道、東京、沖縄で同時期に撮影された意味不明の裸のニッポン三部作。(引用元:HMJMオンラインショップより)

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平野監督のコメント:
手前味噌ですが、これはモロにクリスマスです。2003年のクリスマスから04年の正月にかけて、カンパニー松尾、平野勝之、真喜屋力、3人がそれぞれ東京、北海道、沖縄、と同時進行でカメラを回す、オムニバスドキュメンタリー。

⑤「白 THEWHITE」   118分/日本/1999年

※媒体入手不可

「由美香」「流れ者図鑑」に続く平野勝之監督の”自転車三部作”完結編。静岡県浜松市を出発した平野が目指すは最北の島・北海道礼文島のスコトン岬。道中で急性盲腸炎による入院を経たり、北海道では18年ぶりとなる豪雪に見舞われたりしながらも、たった一人でカメラを回し続けた全102日間、2,328キロに及ぶ無謀な自転車旅の記録。

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平野監督のコメント:
これも手前味噌です。すみません。見て下さい。たった1人で真冬の北海道を自転車で走破する冒険映画。今度久々に23日、ライブハウスでオールナイト上映されるんで。ちょっと早いけどこの時期に見てくれると、すごくいいと思うけどな。

ということで…

【告知】12月23日(金曜日) 24:00〜 平野勝之オールナイトスペシャル「深夜のWHITEクリスマス」開催!!

12月23日(金・祝)「四谷OUTBREAK!」にて平野勝之オールナイト上映会を開催いたします!!

日時:12月23日(金曜日)OPEN 24:00/ START 24:30〜
会場:四谷OUTBREAK! 東京都新宿区四谷2-10 第2太郎ビルB1
価格:2500円+1ドリンク¥500
地図:https://goo.gl/DZXdhA

上映作品
〇「UNDER COVER JAPAN」 劇場版 平野MIX 110分 2004年ハマジム
〇「白 THEWHITE」 118分 1999年 V&Rプランニング 

上記番外編で紹介した2作品を上映します!!そしてなんと、オンラインサロン「平野勝之クラブ」にご入会の方は通常3,000円(ドリンク付)のところ、1,500円で入場可能!

▼入会ページはこちら▼
https://synapse.am/contents/monthly/hirano

☆JR「四ツ谷駅」からの行き方
四ツ谷口を出てケンタッキー方面に直進。
吉野家・花屋・自転車屋さんを右に見ながら進むと松屋があります。
その隣のビルのコーヒー屋さん「MORIVA COFFEE」の地下1階です。

☆丸の内線「四谷3丁目」駅からの行き方
4番出口を出てアンテンドウ(パン屋さん)を左手にみながら直進。
ファミリーマート・みずほ銀行・UFJ銀行・サンクスを超えてコーヒー屋さん「MORIVA COFFEE」の地下1階です。

公式サイト http://www.hor-outbreak.com/index.php

12月23日は映画館でお待ちしています〜!

平野勝之倶楽部
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こんにちは、平野勝之です。これまで映画監督として約34年カメラを回し続けてきました。「監督失格」「青春100キロ」などのおかげで様々...