特集「挑戦前夜」
卒業や就職を迎えるこの季節。新たな「挑戦」をしてみたいと考えている人も多いはずです。
この特集では、様々なジャンルのトップランナーに、その後進んでいく道を決定づけることになったきっかけ・決心について伺い、各人の挑戦前夜の様子を描き出します。

第一回 〜DJ・須永辰緒〜

身体を重ねた女優は約8,000人、いまもなお第一線で活躍を続ける現役AV男優レジェンドにして、健康とセックスの伝道師・田淵正浩。27年ものキャリアを通じ、どのようにして現在の地位を積み上げてきたのか、その過去と秘密に迫る。

当たり前のことに感謝する なんとなくAV男優になったら28年経った男

突き抜けるような青空、快晴の人形町。彼は時間通りにやってきた。田淵正浩、50歳。職業、AV男優。挨拶をすると気さくな笑顔が返ってきた。とてもセクシーだ。

この男、AV男優歴28年、抱いてきた女性は延べ8000人。おまけに女優好感度ナンバーワンとの噂で、昨年はファン投票の結果「AV OPEN2016」で男優賞を受賞している、名実ともに日本のトップAV男優である。

インディゴデニムにライトブルーのシャツ、濃紺のセーターを合わせたファッションは、奇をてらったところのない至って普通のスタイルなのだが、どことなく上品だ。白色のスニーカーに入った赤いラインが差し色として効いていてファッショナブルだ。

挨拶もほどほどにインタビューの場であるイタリアンレストランに入り席に着く。席についた筆者が取材準備にまごついていると、田淵はガラスのピッチャーに入った水をコップに注いでくれた。「すみません」と恐縮するが、田淵は「いいんですよ」と微笑んだ。気の利かない若造にも優しい。

食事を注文すると間もなく山盛りのサラダが来た。田淵は嬉しそうだが、特別サラダが好きというわけでもないらしい。

「サラダが好きというか、僕の場合食べたほうが体の調子がいいんです。とはいえ、大切なことは自分の身体に合ったものを食べること。たとえばゴリラが果物しか食べないのにマッチョなのは、人間とは腸内菌の種類が違うから。ゴリラは特殊な腸内菌を持っているから菜食でもあんなに大きい筋肉ができる。ゴリラと人間ほどの違いはありませんが、人間もひとりひとり持っている腸内菌の種類は異なります。だから何を食べるべきというような話じゃない。大切なのは自分の体に何が合っているのかを知ることです」

『秘技伝授 男ノ作法 人生と肉体を変革させる性交法則を読んだときに感じたことを思い出す。田淵正浩の健康法とは、肉体を鍛えるものではない。自身の体にとって何が心地いいのか、それを見極めたうえで己の肉体と向き合うこと、それこそが肉体を、ひいては人生を変革させるというものである。

彼がその健康法にたどり着くまでの道のりはいかなるものだったのだろうか。

エッチが上手くなりたければ、日常生活を変えよう

田淵正浩がAV男優になったのは、20代のころバイト先の先輩に誘われたからだという。

「バイト先の先輩に『俺AV男優になりたいんだけど、後輩欲しいからオマエも入れ』って言われたんです。言われるがまま業界に入ったんですけど、彼は2年くらいで辞めました(笑)僕は誘われたら断れないんですよ。だらしない性格だからこの業界に入ったとも言える。今でもそうなんですけど、とりあえずなんでもやっちゃいます。やった後でそれが自分に合ってるかどうか考える。仕事の依頼はだいたい受けるんですけど、先のことをあんまり考えられない」

当時のAV男優業界は加藤鷹やチョコボール向井、島袋浩、剣崎進など後にレジェンドとして名を馳せる男たちがしのぎを削っていた。そんなギラギラした世界になんとなく入った田淵正浩は、体が弱くとても苦労した。

「男優になりはじめのころはとにかくガムシャラに仕事するだけでした。でも、人一倍体が弱かったんです。本当にしんどくて、違う意味でヒーヒー言いながら仕事してました。『俺はなんでこんなに体が弱いんだろう』ってずーっと考えてて、改善するために色々試したんです。ただでさえ弱いのに体力の低下も感じはじめた30代のころ、瓜生良介先生がやっていた『ウリウ治療室」という鍼灸院に行ったらいろんなことがわかりました』

田淵は、演劇活動の傍ら独自の自然療法を追求していた瓜生良介に師事し、男優業と並行しながら週2回院で働きつつ、自身でもさまざまな食事療法や運動療法を試した。瓜生が言うには当時田淵には肝炎の気があったというが、生活を改善することで体の調子は徐々に良くなっていった。もちろんアッチの方も良くなったという。

「だから僕はエッチが上手くなりたいなら、日常生活を変えようって言ってるんです。瓜生先生に出会うまでの僕は、モノの考え方から日常生活のあらゆること、食事や睡眠、座り方や歩き方、呼吸法に至るまで、何も考えずに生きていました」

「僕らは日常的に行う動作、もちろんそれにはセックスも含まれますが、そういうことを当たり前にできると思っていますが、そうじゃないんです。当たり前とされていることって、当たり前すぎて誰も教えてくれないから、逆に忘れられてしまうんです

田淵正浩の教える健康術の多くは、「水をたくさん飲む」だとか「筋肉ではなく骨を意識して動く」、「鼻呼吸をする」など、今すぐ実践できるカンタンなことだ。しかし当たり前すぎておろそかにしがちなことでもある。

そういったメソッドを鍼灸院で7年間学んだというバックボーンを交えながら語ってくれるため、彼の健康法は馴染みやすい。

簡単でシンプルなのが重要です。僕が勧める座り方や歩き方のメソッドは、人間の身体の構造や地球の重力との関係から考えて合理性があるし、体にとって心地がいい。簡単で効率的な方法じゃないと、大勢の人が救われないじゃないですか。僕は世界中の人が変われるような簡単な方法論を紹介しているつもりです」

私は「世界中の人が変われる」という言葉に少し驚いた。健康法が世界中の人を変えるというのは、ものすごくスケールの大きい話だ。

『僕は他者のために何ができるだろうか』って考えていないと、良い仕事ができないんです。もちろんスタートは自分のためですよ、僕だってお金は欲しいですから(笑) でもある程度稼ぐと、それ以上のお金っていらないでしょう。年収1億が10億になっても、マイカーのグレードが少し上がったり、服装が高級になったり、家が大きくなるだけです。使い切れないお金を持ってる人って、最終的には慈善事業したりするじゃないですか。あれって偽善でも宣伝でもなくって、あそこまで行ったら精神を満たすしかハッピーになる方法がないからだと思います。これまでの人生で自分が得たものを活かして、自分は他者に何をしてあげられるか。そうやって人と関わることで心が充足してはじめて、真のしあわせに近づいていくんじゃないでしょうか

50歳を迎えた田淵が行き着いた一つの結論めいたもの。AV男優という仕事をする中で「自分が得たもの」を通じて「他者に何をしてあげられるか」、それが田淵の活動のベースとなっている。

なんとなくAV男優になってから28年経った

「男優のピークってキャリア10年目くらい。僕が業界に入った頃は30歳くらいで辞めるのが常識でした。ずっと業界にいる僕はまともじゃないんですよ() 男優辞めてプロダクションや監督業をはじめて業界に残る人もいれば、お金を貯めて花屋さんや洋服屋さんを始める人も多かった。当時AV監督は1本撮ったら100万円くらいもらってたかな。男優を続けるよりずっと稼げるんです。今はもう全然ダメですけどね……

「お金貯めてから別の仕事をするのが普通なんです。でも僕は将来のこと何も考えないから、ずるずる流されて、気づいたら28年。当時はAVメーカーで面接してもらったらすぐに『じゃあ一回来てみろ』って言われました。今はAV男優も増えすぎたんで、そこまでラフじゃないでしょうけど。僕が新人の頃は3040人しかいませんでした。今は倍以上いると思います。汁男優も本当多くなりましたよね。5001000人くらいいるんじゃないですか。汁男優を統括する汁親という人たちがいます。いわゆる元締め。彼らは電話1本で汁男優の手配をさばきます。電話ひとつで年収1000万円とかもらう人もいますよ。世の中にはそういうスキマ産業がたくさんある」

そういう「うまい仕事」があることを知りながら、なぜ田淵正浩は男優を続けるのだろうか。

「うーん……。僕は頭が硬いのか、人を使ってお金稼ぐより、自分の分は自分で稼ごうって思っちゃうんです。狭い考え方しかできない。僕は経営者というより職人の思考回路なんですね。計画性もないんですよ。僕はその場その場で考える、その日暮らしの職人みたいな感じです。でも、自分でやる分についてはどんどん新しいことにチャレンジしたい。Synapseで始めたオンラインサロン『彼氏に教えたい、身体とセックスの話。』は50歳になったので新しいチャレンジという感じですかね。これからは少し計画性もつけていこうと思います()

「水をたくさん飲む」「力まない、がんばらない、ねじらない」

オンラインサロン『彼氏に教えたい、身体とセックスの話。』では具体的にどんな健康術を教えているのだろうか。

「基本的なことが中心です。たとえば、『水はたくさん飲んでください』というようなことです。今みなさんミネラルウォーターとかアルカリイオン水、水素水など質の良い水を飲もうとしますよね。でも僕が伝えたいのは、みんな圧倒的に水の摂取量が少ないということなんです。質を考える以前に量が足りてない。なので水道水でもいいですよ。水をたくさん飲むことで、血液やリンパなど体液の循環がよくなります。そうすると汗や尿が出て体内の老廃物が外に排出されますから。今日みたいに天気の良い日だと、僕は14リットルくらい飲みます」

血流がよくなることで勃起力はアップしますし、体内の新陳代謝も活発になる。結果、排泄もスムーズになるし、精子の勢いもビュッ! と増してくるのです。『男ノ作法』P.194

もちろん、人によって水分代謝の量は違うし、体格によっても必要な水分量は異なる。また、とにかく多く飲めば良いというわけではない。しかし、田淵曰くほとんどの人は一日に必要な水分の絶対量が足りていないという。まずは起床時に200〜300mlの水道水を飲むといったところからはじめても良いだろう。出来る範囲で意識的に水を飲むようにしてみて欲しいと田淵は言う。

「他には筋肉ではなく骨を意識して動く方法等をお教えています。筋肉運動は力むから体に良くないし、所作もかっこ悪くなる。僕が提唱する田淵式メソッドは『力まない、頑張らない、ねじらない』をモットーにしています。体にラクな座り方、立ち方、歩き方といったことは、直接目の前で指導した方がわかりやすく伝わりますかね。ちょっとやってみましょう。まず正しい座り方は……椅子の淵、ぎりぎりの角のところに腰かけるんです」

「椅子の角に腰かけると自然に骨盤が立つんです。ふだん寝ている骨盤を立たせる。そうすると、男性だと肩が前に入っちゃう人が多いんですけど、左右の肩甲骨は後ろに引いて寄せる。肩は上げないで、胸骨を天井に向けるようなイメージです。このときに筋肉ではなく骨を意識します。骨を意識すれば長時間座っても絶対に疲れません。腰痛にもなりませんよ」

教わりながらその場で田淵の教える座り方を実践したが、たしかに身体が伸びて気持ちいい。だらしなく座るよりもずっと身体が楽になった。

「僕はセクシーとか色気があるとか言われがちなんですけど、姿勢が良いとか所作がちゃんとしてるとか、それだけのことだと思うんです。逆に言えば誰でもある程度はセクシーになれるんです。これって顔をハンサムにするとか、体を鍛えるよりもずっと簡単じゃないですか。座り方や立ち方、歩き方って意識すれば誰でも変えられますから。僕はみんな『田淵正浩』になってほしいんです。加藤鷹さんみたいなスターには誰もなれないけど、僕になら誰でもなれる。そこをスタートラインにしてそれぞれの魅力をプラスして僕を超えていってほしいですね」

あいさつしたら人生変わった

姿勢や所作に通じる話しだが、田淵正浩は以前よりあいさつの大切さについても教えている。AV業界はあいさつの文化が徹底していないから、新人男優は上手にあいさつができたら仕事も増えるんじゃないかな、と冗談めかして笑う。

AV業界は現場に入ってきても、ちゃんとあいさつしない人が多い。「うっす」とか言うならまだ良い方で、何にも言わない人もいっぱいいます。この業界って人数が少ないから、男優になってしまえばある程度仕事は回ってくるんです。だから競争意識なくテキトーに仕事している人も少なくありません。そういう彼らとどうやって差をつけるか、といえば制作者の方々や相手の女優さんたちとの人間関係を良くすることに尽きるわけです。人間関係の基本であり最も大切なことは『あいさつ』ですよ」

「むかし僕の先輩が『俺は毎日奥さんに三つ指ついて土下座して「おはようございます。今日も一日よろしくお願いします」、「おすみなさい。今日も一日ありがとうございました」って言うんだよ』って言ってて『そこまでやるの!? マジかよ』って思ったんですけど物は試しだと思って、家で子供たちにやってみたんです() 彼女たちも最初は戸惑っていたんですが、だんだん僕とおんなじトーンとテンションで、あいさつし返すようになったんですよ。そうすると学校の先生にも◯◯ちゃんはあいさつが上手でいいですねって褒められるようになって。あいさつって伝染するんですよね。これは子供に対してだけじゃなくて、たとえばカミさんとのあいだでも有効です。『おはよう』、『おやすみ』、『ただいま』、『ありがとう』。こういうあたりまえの言葉をきちんと言うだけで家庭環境は劇的に良くなります。それは仕事場でも同じです」

また、あいさつには具体的なコツもあるという。

「普通の人のあいさつって語尾が下がっていくんです。そこだけ変えて『おはよう!』『ありがとう!』って最後のところを上げるんです。ここをちょっと意識するだけで、職場環境、家庭環境がすごく良くなりますよ」

「姿勢をよくしよう」「あいさつをしよう」などというのは、確かに当たり前のことかもしれない。だが、そこに「座る時に骨盤を立てる」「あいさつの語尾を上げる」という小さな意識が加わることで、ぐんと実践しやすくなる。

「当たり前とされていることって、当たり前すぎて誰も教えてくれないから、逆に忘れられてしまうんです」とも言っていたが、田淵はまさにその当たり前をしっかりと教えてくれる存在だ。

そして、そのあたり前の蓄積が田淵の人間性を形づくっている。彼はその色気だけでなく、優しいところが良いと女優たちは口をそろえて言う。

他の男優たちって優しくしないのかな? もったいないですよね、優しくすれば女優さんに好かれるのに!() どの仕事でもそうでしょうけど、業務的な態度ばかり見せると白けますよね。だから仕事中は親身になって『本気でやってますよ』って態度を見せます。本番中は仕事っぽさを見せないようにエッチに熱中する」

「本番前は女優さんとコミュニケーションを取るように心がけています。笑顔で『おはよう』ってあいさつして『今日天気いいね』とか『仕事忙しいの?』とか本当にベタに話しかける。そうするとあっちからいろんなことを話してくれるんです。僕はそれを親身になって聞く。そうすると機嫌よく仕事に入ってもらえます。男はべらべら話さずに女性に話してもらったほうがいいですね。女性は話すことでストレス発散になるので。僕は笑顔で聞き役に徹して女優さんにテンションを上げてもらいます」

田淵式メソッドの効果は、自身の健康や精神を整えるだけに留まらない。一緒に仕事をする周囲の人間までも変えていくのだ。

感謝の気持ちがあれば、自然と笑顔になる

田淵が鍼灸院で教わった健康法の基本は、以下の5つの要素を改善していくことだった。「呼吸」、「運動」、「食事」、「環境」、そして「想念」である。この日彼のインタビューを終えて印象に残ったのは、今の田淵正浩は「想念」を最も重視しているのではないか、ということだ。

「感謝の気持ちが大切です。朝起きたとき、今日も生きていることに感謝する。その後で自分の身体を確かめていきます。目が見える、耳が聞こえる、鼻がきく、布団が皮膚に触れている、喉が乾いている、脳が考えている……。そうやって自分が生きていることを再確認すると、感謝の気持ちが沸いてくる。そうすると自然に笑顔になる」

「家を出ても感謝の連続ですよ。僕は今日ここまで電車で来ました。安い運賃で、歩くよりずっとラクして目的地まで行ける。車内は暖房が効いて快適でした。めちゃくちゃありがたいですよね」

いくら感謝を心がけようと言ったところで、私たちは常に小さなストレスの中で生きている。電車だって座ることが出来なければ不満だし、暖房の具合がもう少し弱ければ……といった小さなことが気になってしまったりもする。田淵はそういったネガティブなことに心を支配されたりしないのだろうか。

「僕も『向こうの客、うるさいなあ』と思ってイライラすることはありますよ()もともと僕はすごいネガティブなんです。でもあえて、だからこそ自分がポジティブになるように仕向ける。仕向け続けるんです。普通に暮らしていたら、マイナスの感情に引っ張られてしまうのが人間の性ですからね。だけどそういうマイナス感情ばかり感じていたら、不幸になる。あなたがしあわせに暮らしたいなら、感謝すべきことを考え続けてください。マイナス感情を持つ時間を減らしてプラス感情を持つ時間を増やすことを常に意識する。起きてから寝るまでの間ずっと考える。ありがたいって思えている時間が、マイナス感情に捕らわれている時間を越えたらこっちのもんですよ。絶対しあわせになれる。しあわせって偶然なるものじゃないんですよ。明確な意志によって捕まえるものなんです

感謝の気持ちをつねに抱くことによってしあわせがやってくる。「脳は思っていることを実現化する」と田淵は言うのだ。

「脳って自分の喋っていることとか思っていることを実現化するおもしろい器官なんです。恨みごとばっかり口にしていたら、それを脳が実現化して不幸になってしまう。逆にずっと感謝していたりハッピーなことをイメージしていると、脳がそのイメージを実現する。脳って言ったことや思ったことを実現させる不思議な機械なんです」

「神社で手を合わせるときは『お願いごとをするんじゃなくて感謝しなさい』とよく言われますよね。あれと同じで脳も感謝で満たして、しあわせを実現化させるように仕向けるといいです。脳って神様なんですよ。私たちの感謝の念が大きければしあわせを運んでくる。現状に不満ばかり言っているとその状況がずっと続くんです

田淵は「普通に暮らしていたら、マイナスの感情に引っ張られてしまうのが人間の性」であることを認めた上で、明確な意志によってプラスの感情を引き出しているのだ。そういえばこの日のインタビューは私自身いつもよりリラックスして笑顔でいられた気がする。一緒に仕事をする相手を笑顔にする、田淵の仕事人としての真髄に触れることができた。

インタビューを終えて

インタビューを終え、店を出てから私は少しぶしつけなお願いをした。

田淵式スクワットを見せてほしい、と頼んだのだ。田淵式スクワットと通常のスクワットとの違いは『男ノ作法』に詳しい。

通常のスクワットとの最大の違いは左右にガニ股に開いた脚。完全にしゃがみこむのではなく、膝の関節が90度になるまで曲げる。これで体幹が鍛えられる。両手を左右に広げて行えば、さらに効果が増す」P.203

平日の昼間、町行くひとたちの往来があるにもかかわらず、田淵正浩は笑顔で引き受けてくれた。

これがその田淵式スクワットである。

さらに並んでレクチャーまでしていただいた。

人形町を歩いていたある女性は、奇妙なポーズで写真を撮る我々を見て、立ち止まり微笑んだ。好奇の目なのかもしれないが、目を逸らされるよりはよほど良い。人形町という下町の暖かさを感じた。

身体の普段使わない部分に心地よい痛みを感じるとともに、人々の暖かさにも触れることがきた。そのことへの感謝とともにこの記事を締めたいと思う。

田淵正浩の「彼氏に教えたい、身体とセックスの話。」
田淵正浩の「彼氏に教えたい、身体とセックスの話。」
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当サロンは、男優歴27年目の50歳、現役AV男優・田淵正浩と共に、理想のセックスや、それを可能にする健康法などについて語るサロンです...