前編はコチラ

空の色も所も変わって、渋谷。道玄坂中腹の王将で腹ごしらえをした我々は、自由報道協会道玄坂会見場が入るビルに向かう。

20:00 渋谷 道玄坂 自由報道協会

ここでは、”主要三候補”以外の候補者18名の内6名による記者会見が行われる。山口敏夫候補、上杉隆候補、七海ひろこ候補、中川暢三候補、立花孝志候補とマック赤坂候補、それにモデレーターはエコノミストでフォーラム4代表の古賀茂明氏。

18名には、主催の自由報道協会が可能な限り声をかけた上で、7月22日22時現在で参加意志表明があったメンバーが集まっている旨、連絡はついたがここに集まることが出来なかった他の11候補に対しては、できるだけ公平性に配慮するということで、名前が記された紙が壇上に掲げられることが冒頭で説明された。

マック赤坂14

ここでは、上杉隆候補が話していた内容が一番印象的だった。記憶を頼りにまとめると下記のとおりだ。

上杉氏が秘書を務めていた故・鳩山邦夫候補も出馬していた1999年都知事選(当選は石原慎太郎氏・初)の時のように、所属、党派関係なくたくさんの候補が出馬している今回の選挙。99年の選挙は、メディアが選挙を盛り上げ、選挙戦のさなかもお互いが掲げる政策や経験を武器に議論を戦わせたという。今回の選挙も、あの時のように、議論百出侃々諤々、選挙戦になることを期待していたのに、実際は全く逆だという。

99年の選挙について、当時まだ小学生だった私にはその記憶が無い。そこで、改めてその時の状況を調べてみると、上杉氏の発言を裏付けるような証言をいくつか得ることができた。例えば、慶応義塾大学メディアコミュニケーション研究所の論説によると99年の都知事選は下記のように評されている。

こうした都知事選の過程は(表1参照),個性豊かで知名度の高い候補者が熾烈な争いを展開したことから,一般の関心を呼び,各メディアでかなり大きく取り上げられてきた。とりわけ3月25日の告示前までは,有力候補が民放テレビの番組に何度も出演して論戦を繰り広げ,アメリカ型のテレビ選挙の到来を思わせるような様相を呈していたのである。

引用:http://www.mediacom.keio.ac.jp/publication/pdf2000/kiyou50/2.pdf

なるほど、この論考だけで当時の状況を推し量るには不十分ではあるが、上杉候補が言っていることが分かった気がしたし、今回の選挙に関するメディアの報道は異常であるというマック赤坂氏、上杉隆氏をはじめとする三候補以外の主張も更に心に響くようになった。

有力候補、主要候補、泡沫候補などという言葉は無しに、全員の主張を平等に報道するべきである・・・ってよく考えたら当然じゃないか?取材をしている我々も顔を見合わせる。

メディアとは、報道とは、ジャーナリズムとはなんだったのか。このまま朝まで生討論会になったら面白いのにと思い始めるも束の間、時間が時間だということで、自由報道協会での記者会見は終了。時計は23:00をまわろうとしていた。

23:00 渋谷 道玄坂 シナプス編集部によるインタビュー取材

ここにきて、今回の密着で初めてマック赤坂氏にインタビューをする機会が訪れる。時間も遅いのでご迷惑をかけない範囲で、用意していた質問のうちいくつかをマック赤坂氏にぶつける。

マック赤坂15(マック赤坂氏とシナプス編集部員)

− 今日密着させてもらって思ったんですけど、マックさんの周りにいる方って、本当にスマイルになりますね。

マック赤坂:そうねー、今回の一連の行動で皆さんに批判されるかとも思ったんだけれども、ありがたいことに結構支持してもらって。俺が火付け役になって抗議行動(メディア、記者クラブに対しての行動や主要三候補に対するお手紙の行動)も進んでいて、とても嬉しいよね。

− 周りに批判されるかと思ったというのは、主にどのような点ですか?

マック赤坂:やっぱり人によっては非常識な行動とか、奇行とか、大声あげて抗議するとか、嫌な人いるじゃない。そういうことに対して文句言う人もいるわけですよ。ただ私は、正義の味方でやっているんで。

− 政見放送などで奇行とも取られるコスプレ行動に走る、これはマックさんのやり方だと思うんですが、何か目的や考えがあってやっているんでしょうか。

マック赤坂:コスプレにはそれなりのメッセージがあります。スーパーマンだったら石原さんに捨てられた都民を助けるのはもう人間じゃないと、人間ではできないと、だからスーパーマンとか宇宙人なわけで。猪瀬さんに捨てられた東京都民はエンジェルが救うんだと。今回の場合はこれがメッセージだよね。意味があるんだよ。

− メディア、特にインターネットメディアに対して期待することや、思うことはありますか?

マック赤坂:主要メディアは、三人の候補者しか報道しない状況。だから、それ以外に目を向けられるインターネットメディアは評価しています。インターネットがなければ、それこそ、残りの18名はほとんど報道されないわけで。マックも、インターネットがあるおかげでヤフーニュースに載ったりしていてね、本当にありがたいと思っています。

− マックさん、メンタルが強靭、鉄壁だなというイメージを持っています。そんなマックさんを支えているものってなんなんでしょう。

マック赤坂:強さの理由ね。まず私は先天的にメンタルが強いということ。大観衆の前、国会の傍聴席とか、都議会の傍聴席から叫ぶとか、そうそう滅多に誰でもできるわけじゃないよね。

− 普通できないですね。

マック赤坂:私クソ度胸あるんですよ。周りがなんと思おうと何も気にしないよ。

− 「先天的にクソ度胸がある」と。

マック赤坂:それともう一つはね、やっぱり志ですよ。やっぱりやらなきゃ、と。俺がやらなきゃ誰がやるんだと。マックしかできる男はいない、そういうのをまず思っちゃうんだ。しかも俺のやる行為は、正義だと。志と正義。だから、ビビらないでなんでもできるんだ。

− 長年渋谷に立ってきた経験から、若者のメンタル支援が大事だということをおっしゃっていますよね。政策にもうつ病革命、謳っていますし。マックさん、うつ病になったことありますか?

マック赤坂:大学受験、浪人時代なんかは完全にうつ病だったよね、あれは。死のうと思ったこと何度もあるよ。あとは、会社入って一年目、会社行きたくないなあと思った時期もあったよね。それに関連して話すと、薬物療法反対を唱えているのは、身内が薬でおかしくなっちゃったんですよ。身近なところでそういう経験があったから。だから理解はあるつもりです。

− マック赤坂として、特に”若者”に対して何かメッセージを下さい!

マック赤坂:うん。失敗を恐れずに行動して欲しい。とにかく、頭でっかちにならずにまずは行動しなさい、そういうこと。行動すれば、失敗はつきもの、だけど必ず何かが生まれる。とにかく行動してくれ。私は陽明学なんで、知行合一だよ。

 − 最後になりますが、絶賛大流行中のポケモンGOについて一言下さい!

マック赤坂:私はポケモン全然知らないんだけども、ポケモンがマクドナルドと手を組んで、それでマック、マック赤坂になったと。まずこれすごい面白いなと思って見ていますよ。そこで、逆に少しでも得票数に繋がったらええかな、ということで、来週実はマクドナルドの人に会うんですよ。そこで何話すかとかわからないんだけれども、何か一緒に面白いことができたらなとは思っています。なんにしてもポケモンGOが、私にとって追い風になれば嬉しいですよね。・・・では、そろそろ。聞き逃したことはない?

− えっと・・・じゃあ一番好きな食べ物はなんですか?

マック赤坂:うなぎだろうね。蒲焼き。

− おおー、スタミナ付きそうなやつですね。よく行かれる鰻屋さんはありますか?

マック赤坂:重箱。赤坂の重箱。私のマンションのすぐ隣なの。

− へぇー!今度行きましょう赤坂重箱さん!

マック赤坂:おごってよ笑 

− (笑)

マック赤坂16-ポケモンGO
(マック赤坂氏とコラッタ 銀座四丁目交差点にて)

ここで、御礼を申し上げ密着取材終了。最後にくだらない質問をしてしまったのはご愛嬌・・・。

インタビュー終了後、マック赤坂氏と秘書・込山洋氏は深夜の渋谷センター街の混沌に溶け込んでいった。

マック赤坂9

志、正義、知行合一。

いかがだっただろうか。考えていることは、まずやってしまう。むしろ行動が先にある。すべての奇行には必ず正義の目的がある。それは志と、先天的なメンタルタフネスに支えられている。これが、私たちが取材をした結果得られたマック赤坂の人となりである。

選挙とはなんだろうか

今回の取材中ずっと考えていたことがある。それは、選挙ってなんだろうということだ。私は大学では政治学を学んだが、これまで選挙では「絶対にこの人に投票したい」と思える人がいなかったし、政策やビジョンよりも、何か”政治的”な動きに関わるノイズにばかり目が行き、政治参加に嫌気が差していたのかもしれない。

翻って、今回の密着取材を通して、私は選挙に・・・そして政治に参加してしていることを実感していた。密着終了後には、取材対象であるマック赤坂氏だけでなく、他候補についてももっと知ろうとしていたし、調べた上で比較することも容易だった。

「とにかく投票しよう」「民主主義を守ろう」と叫ぶのは結構なことだ。ただ、そんな主張をいくら聞いても変わることのなかった自分に、変化が生じているのを、今確かに感じている。

今回の”密着取材”を通じて得られた「私なりの選挙参加」。この追体験を、少しでもみなさんに提供することができたらこの上ない。

上杉隆サロン「ニュースを読み解く力」
上杉隆サロン「ニュースを読み解く力」
上杉隆サロン「ニュースを読み解く力」
本サロンでは上杉隆がアメリカの新聞社で学んだ、情報を読み解く秘訣・リテラシー を伝授し「ニュースを読み解く力」を高めます。 これ...