9月24日グロービス経営大学院にてオンラインサロン「ちゅうつねカレッジ」の定例セミナーが開催されました。ゲストは「察しない男 説明しない女」シリーズの著者、作家・心理カウンセラー五百田達成(いおた たつなり)さん。今回はそのセミナーの様子をお伝えしていきます。

ちゅうつねカレッジ」は株式会社キッズライン代表取締役の経沢香保子さんとブロガー・作家のはあちゅうさんがSynapse上で共同主宰する、学ぶ意欲の高いビジネスのパーソン向けのオンラインサロン。毎月異なるテーマを設定してオンライン・オフラインでの学習機会を提供しています。


ちゅうつねカレッジ2周年

今回はセミナーが始まる前に、会場近くのイタリアンレストランにて交流会が開催されました。ちゅうつねカレッジ2周年を記念したメンバーによる自主企画で、20名程のメンバーに加えて、オーナーである経沢さん、はあちゅうさんも参加しました。

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毎回セミナーの後にはメンバー同士の食事会も行われていますが、オフィシャルな交流会は久しぶりだったため、いつにも増して大変盛り上がりました。

セミナーは近況報告から

セミナーが始まります。

久々の交流会参加がとても楽しかった!またやりたい!という経沢さん、はあちゅうさんの感想から始まり、会場があたたかい雰囲気で包まれました。

続いてお二人の近況報告へ。

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最近書いていた小説を全てボツにしたというはあちゅうさん。また、テレビ出演などが重なり非常に忙しかったという経沢さん。


お二人ともそれぞれの領域で活発の活動している様子が伝わりました。さらに、来年のカリキュラムや活動方針についても一部発表がありました。3年目を迎えたちゅうつねカレッジ、まだまだ進化は止まりません。もちろん、今からカレッジに参加するのも大歓迎です。

本日のゲストは五百田達成さん

お二人のトークに続いて、本日のゲスト五百田達成さんの登場です。

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はあちゅうさんがテレビ番組のコメンテーターとして出演したした際にご一緒したのをきっかけに、今回登壇いただくことになりました。

五百田達成さんは「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づくあい」などをテーマに執筆されており男女のコミュニケーションの違いを書いた「察しない男説明しない女」が30万部を超えるベストセラーになっています。

本日のテーマは五百田さんがずっと考えているという「人はきょうだい構成がすべて」というもの。

自己紹介の後に、興味深いタイトルの講演が始まります。

人はきょうだい構成がすべて

まずは「長子(性別関係なくきょうだいの中で一番上)」「末子(同じくきょうだいの中で一番下)」「一人っ子」「中間子」の4分類の説明から始まります。

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「長子の方いらっしゃいますか?」

会場の参加者がどの属性に当てはまるのかリサーチします。

結果は8割程の参加者が「長子」、「末子」「一人っ子」「中間子」が少しずつといった割合で、圧倒的に「長子」が多い結果となりました。

あとから解説されますが、ちゅうつねセミナーの参加者に「長子」が多いことは、五百田さんの想定通りだったようです。会場の参加者も自分の属性を意識しながら話を聞くモードになっていきます。読者の皆さんも、是非自分や身の回りの人の属性を意識しながら読み進めて頂けたらと思います。

「きょうだい」というのは最も原始的で本能的な社会コミュニティだと思っており、きょうだい構成によって何か影響があるのではないか

きょうだい構成についてずっと考えてきた五百田さん。現在はきょうだい構成についての本を執筆している最中だそうで、できるだけたくさんの方々に話をきいてリサーチをされているのだそうです。

科学的な根拠はなく、グローバルに何万人もサンプルがいるわけではない。「悪く言ってしまえばと偏見だ」とご自身でも言いつつ、この後に続く各属性の説明には多くの賛同を得ていたように感じます。

五百田さんの大発見

実はみなさんは必ず「一人っ子」か「末子」として生まれます。産まれながらの「長子」ということはありません。

「一人っ子」にきょうだいが生まれると「長子」になり「末子」として産まれた人にきょうだいができれば「中間子」できなければ「末子」となります。

これは、五百田さんが”大発見”だと感じた法則です。言われてみればその通りですが、このような視点は今まで持ったことのない人がほとんどではないでしょうか。

「一人っ子」として産まれるか「末子」として産まれるかにより、親からの期待・注目・プレッシャーの大小が異なり、さらにきょうだい間の力関係により、性格が決定されます

「長子」「末子」「中間子」「一人っ子」の性格とは

続いて4つの属性ごとの詳細な解説が続きます。

タテ軸に「おせっかい」と「マイペース」、ヨコ軸に「要領がいい」と「真面目」を表した2軸で各属性を4つの象限にカテゴライズして大まかな特徴をとらえます。

皆熱心に聞こうとしている中で、

「一人っ子」の特徴として、こうゆう話題に関心がない。 

という発言に会場が笑いに包まれます。

偏見に満ちた発言をお許しください、という断りをされた上で本当に様々な特徴を解説していましたが、自分を始め身近な人たちの顔を思い浮かべながら聞いていると納得感があることばかりです。

例えば、

「長子」は頼られたい

「末子」は頼られたいって何?って思ってる

「長子」は大義のために働いている

末子はご褒美のために働いてる 

長子と末子のハーフである「中間子」は自意識過剰で、八方美人、人との関係性に敏感。「長子」と「末子」のように単純じゃない、もっと複雑に生きている

天真爛漫でマイペース、距離感が独特な「一人っ子」。物事を好きキライで判断する、組織の中でちょっと変わった人

など、様々な角度から分析されていきます。

事実としてどうか

実はこんな事実もあるのです。サッカー日本代表やプロ野球選手を始め、有名アスリートは「末子」ばかりだそう。女子サッカーのなでしこジャパンがほぼ「末子」というのは有名な話だそうです。

イチロー、本田圭佑、香川真司、中田英寿、錦織圭、五郎丸歩、浅田真央…など、挙げればきりがありません。

さらに

戦後の歴代総理大臣には「長子」が多く「一人っ子」はほぼいない。中間子のアニメキャラは少ない。

など、政治の世界や創作世界にもきょうだい構成による特徴が表れているそうです。

日本を代表する「末子」である「ちびまるこちゃん」や、最近だと「アナと雪の女王」などは、それぞれきょうだい構成による特徴がよく現れたキャラクターとして描かれているそうです。

もちろん、考慮する要素はたくさんあります。例えば、家族といるとき、友人といるとき、職場にいるときなどの使い分け、きょうだいとの年齢差や性別、家庭の教育方針など。

しかし、これらは大人になっても息づいている性格で、社会には4つの違う人が生きている、人は自分とは違う、ということを意識することが大切だ、とおっしゃっていました。

コミュニケーションで違いを埋める

これらのきょうだい構成による基本的な性格の違いを意識した上で、例えば褒めるとき、叱るとき、誘うとき、口説くとき…相手によって刺さる言い方を考え、コミュニケーションの仕方を変えてみる、という発想が必要であると述べられました。

小さい頃から「自分にされて嫌なことは人にしない」と教えられてきましたが、これには限界がある。自分にとっては嫌だけど人にとってはうれしいことがあるかもしれない、と視点を広げてみてほしい。

さらに、巷の性格類型論に対しても常に考えていることとして、

血液型や星座、動物占いなどカテゴリ分けは、決めつけや差別をするためにあるのではなく、他者を知り視野を広げる手助けになる。

という話も飛び出し、

きょうだい構成の話もみんなにおもしろがって笑ってもらうために書いたのではない。他者との違いをどう埋めていけばよいかを考えるヒントとして使って欲しくて書いたものだ、

と、自身のスタンスをを明確ににし、強いメッセージを送ります。

ところで五百田さん自身のきょうだい構成は?

参加者も自分ごととして楽しんで講演を聞くことができ、質疑応答も盛り上がりました。そこで出たのが・・・

「五百田さんご自身のきょうだい構成は?」

という質問。誰もが気になったこの質問に対する回答は

「3人兄弟の末子」だそうです。そして今一緒に本を作成している編集者さんも3人兄弟の「末子」ということから、こんなにじろじろ観察するのは「末子」だけ、この本は「長子」は書かないだろうという結論に至ったそうです。

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最後に

きょうだい構成のテーマはわかりやすく共感しやすい内容でしたが、コミュニケーションについての立派な哲学がありました。

ちゅうつねカレッジではこのように毎回様々なテーマを設定し、講演やワークショップを行っています。豪華なゲストやここだけの内容も盛りだくさんです。どのタイミングからでも参加できるので、興味を持っていただいた方はぜひ、ちゅうつねカレッジを覗いてみてください。

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起業家の経沢香保子とブロガー・作家のはあちゅう(伊藤春香)の共同主宰による会員制コミュニケーションサロン。このサロンに参加し、一度き...