現場研究会の定期開催が決定

現代社会における様々な現場の実態を知り、考えるセミナー・研究会を定期開催します。

テーマは貧困、暴力、売春、ドラッグ、カルト等々「現代社会の周縁的な存在」です。

各テーマごとに、日本で最も詳細を知る取材者、研究者、現場当事者等をゲストに呼び直接話しを聞きながら考察を深めます。

第一回「ドラッグの現場」

最近、医療用大麻の合法化を求める活動をしていた女優が逮捕されました。覚せい剤使用も断続的に社会問題になっています。さらに、近年は脱法ドラッグも大きな話題となりました。

ただ、その時時で議論が盛り上がるものの、それは「スターの転落(&再起)」的なスキャンダル、「とにかくダメなことだ。以上。」という規範論、薬物依存者同士のピアサポートなどの取り組み、化学式や身体的な反応などをまとめて解説する技術論が一通りなされた後、消費されてしまいます。

今回は、そういった繰り返される「ドラッグのスペクタクル」の根本に迫りたいと思います。
ドラッグ・麻薬がいかなる社会構造の中で流通・使用され、また規制・摘発のあり方、その影響はどうあるのか。

現代のドラッグについて深く取材し、使用者や捜査の実態についても詳しい、ライター・天田雄二郎さん(37)にお話を伺います。

・ドラッグの種類ごとの単価や流通形態の違い
・それぞれ、いつ、どんな場所で、誰が、いくらぐらいで売っているか
・誰がどうつくっている/輸入しているか
・使用者はいかに使用者になるのか
・使用者はいかに依存症になるのか/ならないのか
・捜査当局はいかに情報を得ているのか
・逮捕から取り調べまでの流れは
・日本における罪の重さ、海外の重さ

ドラッグの流通、使用、規制の現場の実状を通して、現代社会の根底に存在するメカニズムを考えます。

現場研究会について

私は『漂白される社会』(2013)で、00年代後半から10年代初頭にかけての、売春、貧困ビジネス、不法就労外国人、闇金、ギャンブル、過激派、ヤクザなど「現代社会の周縁的な存在」の実態を描きながら、格差社会、グローバル化、高齢化など現代社会の諸問題の根底にあるメカニズムを解き明かすことを目指しました。

そこに書いた「まだ社会問題化されていなかった社会問題」ことは、ここ数年で、「女性・子どもの相対的貧困」「規制とイタチごっこを続ける脱法ドラッグ」「大きな秩序の転換期にあるヤクザなど反社会的勢力」などと言ったテーマとして社会問題化され、新聞・テレビの「定番ネタ」になりました。

ここ3年ほど、「福島学」の構築に向けて福島をめぐる研究に専念してまいりましたが、改めて、社会を包括的に捉える必要性を感じてこの研究会をはじめます。
文献を読む前に、現場とそれを知る人の話を読み解くことからはじめます。
だから、「難しいことはわからない」「なかなか本を読んだりするのは大変」という方も、手ぶらで来て頂ければと思います。

イベント情報

第一回「ドラッグの現場」

今回のイベントはどなたでも無料でご参加いただけます。人数に限りがありますので、お早めのお申し込みをお願いします。

※下記のイベントページよりお申込みください
https://synapse.am/events/kainumahiroshi-1

日時:11月17日19:00〜
会場:シナプス株式会社
住所:東京都千代田区外神田2-7-1 開花ビル2F(最寄駅:秋葉原駅、御茶ノ水駅、末広町駅)
地図はこちらからご覧いただけます。
定員:10名

開沼博の「理論と現場」ゼミ
開沼博の「理論と現場」ゼミ
開沼博の「理論と現場」ゼミ
このゼミの目的は、それぞれの参加者が向き合う様々な「理論と現場」を理解し、深く考えぬき、抱える課題を解決するためのスキルを磨きあう場...