突然ですが、皆さん麻雀は好きですか?

違法賭博、大学生の留年理由、一昔前のおじさんの趣味…? そのイメージは昨今急速に変わりつつあります。例えば、最近では勝間和代さんがプロライセンスを取得したり、サイバーエージェント・藤田晋社長が麻雀で経営センスを磨かれたことを公言するなどのニュースが業界を賑わせました。果てはIT企業の採用イベントにも使われるなど、高度な判断力とスピード・駆け引きの面白さなどからビジネス界隈でも注目を集めつつあります。

実はシナプスにもそんな麻雀に魅了されてしまった男がいます。彼の名は北澤晋太郎。プレイヤーとして卓を囲むのはもちろんのこと、劇画麻雀を鑑賞したり、動画投稿サイトでプロの麻雀動画を無限リピート再生する等、自他ともに認める麻雀フリークです。

北澤

彼の一推しプロは女流雀士の二階堂姉妹。とりわけ姉の瑠美プロについては「瑠美さんがいなければ今日まで生きてこられるかどうかわからなかった」と語るほど。今回は、そんな北澤が心酔する二階堂姉妹の出版記念イベント「女流プロ雀士☆二階堂姉妹の流儀~『明日は、今日より強くなる」書籍発売記念トークライブ~』に潜入させて頂いたので、その模様をレポートします。

二階堂姉妹-会場

二階堂プロと言えば「女流プロ雀士」という一カテゴリを築きあげてきたパイオニア。今もプレイヤーとして一線級で活躍する文句なしのレジェンド。そんな彼女たちの初の自叙伝の出版とあって、Synapseでオンラインサロン「梶やんの麻雀サロン」を主宰する梶本プロも応援に駆けつけてくれました。

梶本プロ

会場の新宿ロフトプラスワンも二人にちなんだ専用メニューで会場を盛り上げます。北澤は「ドライカレー温玉のせ」「ドライフルーツ&ナッツ」「三色フライドポテト」、そして飲み物は「二階堂亜樹カクテル」「二階堂瑠美カクテル」をチョイス。早速会場で購入した本を読みふけりながら彼女たちの入場を待ちます。

二階堂姉妹-メニュー

読書すでに購入済みというが会場でさらに2冊買っていた

いよいよ二人の入場。満員の会場が熱気に包まれます。

イベントのテーマは「今日より明日は強くなる」。二階堂姉妹の最近のトピックから、書籍で触れられた自身の過去のエピソードや裏話、プロ論など、進行役の梶本プロの軽妙なトークで進行していきます。

両親が雀荘を経営しており「物心つく頃から牌に触れ、そのまま自然な流れで麻雀を打つようになった」と妹の亜樹プロ。一方瑠美プロが麻雀を覚えたのは意外にも亜樹プロがプロ入りした後のこと。妹がプロ入りしたのをきっかけに「自然な流れ(?)」で自分もプロ入りを志望したのだそうです。

二階堂姉妹-梶元プロ

論理とデータの積み上げから繰り出される、いわゆる”デジタル派”の打ち筋として知られる亜樹プロ。一方、理屈度外視で華のある手役を好み”天衣無縫”と評される打ち筋で知られる瑠美プロという対極的なキャラクターを持つ二人ですが、壇上ではマイペースの亜樹プロに留美プロが振り回される一面も。卓上とは真逆の掛け合いが心象的でした。

満足楽しそうな北澤

イベント前半の目玉はなんといっても二階堂姉妹との一局限りのリアル麻雀!抽選で当選した二名が二階堂プロと手積みで打てるというもの。和了した方には豪華記念品が贈呈! 周りには黒山の人だかりができます。

人だかり

「ドラが恋人」こと亜樹プロには必ずドラをからめて和了(あが)らなければならない、「三色を作るために麻雀を打っている」瑠美プロには必ず三色同順で和了(あが)らなくてはならない……というのはさすがに厳しすぎるので、手役二飜、もしくは食い下がり二飜役(ただしリーチ、ドラ、ツモ等はカウントせず)という制約がそれぞれに課されました。

卓上ドラは「西」

牌を積み切りいざスタート!注目のドラは「西」。非常に活用の難しい牌、亜樹プロはいきなり大ピンチを迎えます。

亜樹-配牌

亜樹プロの配牌。ドラはゼロ枚。第一打の4萬に強い意志を感じます。

瑠美-手配

一方瑠美プロの手牌。なんとドラの「西」が二枚。複合役の多いタンピン系を目指したい状況とは裏腹に、七対子、三暗刻、四暗刻まで見える非常に重そうな手牌です。この時ばかりは「二人が逆だったら」と誰もが思ったことでしょう。

しかしここから瑠美プロは意地を見せます…!

二階堂姉妹-掛け合い

瑠美「リーヅモは?」

亜樹「ダメ」

瑠美「リーチ一盃口は?」

亜樹「ダメ」

瑠美「厳しすぎない!?」

通常なら7索切りで6−9萬待ち、リーチドラ2に受けて不満のない場面。7萬の壁により9萬は河に出やすい形。しかし瑠美プロには手役二飜の制約が…

自らの和了が厳しいと見るやいなや、瑠美プロ、ここで勝負の暗カン!亜樹プロへの懸命のアシストを決行します。

アンカン新ドラに望みを託すが…

新ドラは「南」。またしても字牌!夢の姉妹コンビ打ちも不発に終わります。

頭を抱える二階堂姉妹頭を抱える瑠美プロ

梶本プロの実況にも熱が入ります。

司会の梶元プロ

そうこうしているうちに参加者の男性からリーチがかかります。待ちは1-4-7索。

リーチ

程なくして瑠美プロから1索がこぼれロン和了。裏ドラを乗せ、亜樹プロのお株を奪う見事なリーピンドラ1。おめでとうございます!

和了

拍手

女性の参加者もドラ2を使いなかなかの健闘。瑠美プロは四暗刻、亜樹プロは九蓮宝燈2シャンテンとそれぞれ最後まで夢を見せてくれました。

最終形最終形

悔しがる北澤悔しい表情を浮かべる北澤

休憩を挟んで後半は、会場の方からの質疑応答と配布されたアンケートを元に進行。会場から新しいアイデアを募る場面も見られました。

また、負けたくない女流雀士はいますか?という問いには

亜樹「その時一番強いとされている(レーティングの高い)人」

瑠美「昨日の自分には負けたくない」

と答えるお二人。

二階堂姉妹トーク写真

そして、目標とするプロ雀士はいますか?という質問からトークは自然とそれぞれの師匠の話へ。

「小島武夫という人物に会って、自分も50年後にこの人のような麻雀を打てるようになっていたいと思いました。永遠の目標です。」「プロというものがどのような存在かということの全てを教わった。一部でも今の後輩に伝えられる存在になりたい」と、自身の師匠であるミスター麻雀こと小島武夫氏について語るのは、瑠美プロ。

その時、

「今日はそんなお二人のことをよく知る人物をゲストにお招きしました!」と梶本プロからのアナウンスが……

こじたけ

ここでまさかのサプライズゲスト・小島武夫氏が登場!会場のボルテージは最高潮に。


あまりの展開に思わず涙を拭う瑠美プロ突然の師匠の登場に思わず涙する瑠美プロ

あらためて小島氏から二人のエピソードを伺います。

「二人の麻雀について一度もあれがダメだこれがダメだと言ったことはない。自分で考えてただ一生懸命に打てば自然といい麻雀になる。」

「麻雀プロはアマチュアと同じことをして勝っても意味がない。プロってすごいんだなって思われる麻雀を打ちなさい。」

「瑠美の方がしっかり者で口うるさい。亜樹は自分と同じで自由奔放。」

と、我が子(孫?)を見るような柔和な表情を浮かべながら語る小島武夫氏

柔和

小島氏を前にタジタジの瑠美プロ。一方我が家にいるような奔放さを見せる亜樹プロ。小島氏を前にした二人の態度のギャップが会場の笑いを誘います。

渋い表情の瑠美プロ

「人生というのは何事もやってみないとわからない。悪いことを考えてもキリがない。」

「楽観的な人生を送ることが大事。僕が最近一番考えるのは、どうして宝くじがあたらないんだろうってこと。」

「振り込むのは辛い。目の前が真っ暗になるようなこともある。振り込みを恐れず、負けても笑える人生を。」

ゆっくりとした独特の調子で、時折ユーモアを交えつつ麻雀とは何か、人生とは何かを語る小島氏。数々の修羅場をくぐり抜けてきた男の表情からは勝負の厳しさというよりも、底知れない優しさに溢れていました。これが人間の持つほんとうの意味での「強さ」というものなのでしょうか。

底知れない優しさ終始柔和な表情の小島武夫氏

 

ファンと一緒に作る3時間、大盛況のうちに幕を閉じた出版イベント。終了後もサインや記念撮影を求めて並ぶファンの列が会場の熱気を物語っていました。

長蛇の列

夢のような時間ともいよいよお別れです。ここまで読んでくださった麻雀好きのあなたも、そろそろ牌を触りたくてムズムズしてきたことでしょう

合言葉は「明日は、今日より強くなる。」。皆さんも楽しい麻雀ライフを!

瑠美プロと満面の笑みの北澤夢のツーショット。「家宝にします」と北澤。瑠美さん、どうもありがとうございました!

梶やんの麻雀サロン
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梶本琢程(梶やん)による会員制コミュニケーションサロン。麻雀を見るのも打つのも好きな方や、麻雀仲間を増やし一緒に遊びたい方など、老若...