今年も鉄道ファンにはたまらない、毎年恒例の「鉄道フェスティバル」が10月8日・9日の2日間にわたって開催された。

今年は天気が不安定だったため、足を運べなかった人も多かったのではないだろうか。

そこで今回は、『封印された鉄道史』『踏切天国』など数々の鉄道関連書籍を出版し、現在オンラインサロン『小川裕夫の「まいにち鉄道」』を主宰されている小川裕夫さんに「鉄道フェスティバル」のレポートをしていただきます!

若い女性参加者が増えつつある鉄道フェスティバル

国土交通省は10月14日を鉄道の日に制定している。これは、日本で初めて鉄道が開業した日が、新暦で10月14日にあたるからだ。

鉄道の日の前後の週末、恒例の鉄道フェスティバルが日比谷公園で開催される。今年は10月8・9日の2日間。毎年10万人以上が集まる鉄道フェスティバルだが、今年は初日が大雨で、2日目も午前中は小雨がパラつくなど、天気に恵まれなかった。

それでも2日目の昼頃には雨は止み、曇天ながらも会場の日比谷公園には多くの鉄道ファンが詰めかけていた。

 

鉄道フェスティバル入り口

鉄道フェスティバルにはディープな鉄道ファンが多く集まるが、鉄道大好きのチビっ子を連れたパパやママも見かける。

そして、このところ増えているのが若い女性だ。

若い女性の大半は彼氏と一緒に来場している。だから「彼氏は鉄道ファンだけど、私は特に興味ない」という子が多いのかもしれない。しかし、あくまで傍目からでしか窺い知ることしかできないが、近年はそうした“鉄道に興味なしの同伴女子”率は減っているように思う。

バリバリの鉄子というわけではないだろうが、鉄道フェスティバルの会場に並んでいる各ブースを目にして、表情をゆるませている女子は多い。

 

鉄道ファンにとっての醍醐味

鉄道フェスティバルのメインステージでは、きかんしゃトーマスなどが登場するキャラクターショーやアンサンブルコンサートなどが催されているが、多くの鉄道ファンにとってメインイベントとなるのは、何と言っても各鉄道会社による貴重なお宝グッズ販売だろう。

 

鉄道フェスティバル物販1

鉄道フェスティバル物販2

会場にはJR7社が出展しているほか、リニアやsuicaの研究開発でお馴染みの鉄道総合技術研究所、鉄のバイブル『時刻表』を発行している交通新聞社、PASMO協議会、撮り鉄必須のアイテムであるカメラの二大メーカーのひとつ・キヤノンなどもブースを構える。

 

鉄道フェスティバルPASMO

 

鉄道ライトファンも楽しめるコンテンツが盛り沢山!

鉄道フェスティバルは、お気に入りの鉄道会社のグッズを買い集める収集鉄にとっては垂涎のイベントといえるが、「鉄道グッズを集めるほどのマニアじゃないんだよなぁ~」というライトファンも十分に楽しめるイベントだ。そういう人は日本レストランエンタプライズのブースに行ってみるといい。

 

鉄道フェスティバルフードコーナー

各地で駅弁販売を手掛ける同社のブースでは、飛ぶように駅弁が売れていた。日本レストランエンタプライズはJR系の駅弁事業者だが、この日はJR系列ではないおぎのやの“峠の釜めし”や高崎駅の有名駅弁“だるま弁当”なども販売されていた。ほかにも阪急阪神ホテルズがホテルのレストランなどで美味しい食べ物を販売しているので、日比谷公園で各地の鉄道グルメを満喫するのもいいだろう。

おそらく、初めて鉄道フェスティバルに足を運ぶ人やグッズ集めが好きな収集鉄は大満足のうちに帰路につくだろう。それは間違いない。

しかし、毎年のように足を運んでいると飽きてしまうファンもいるかもしれない。実際、鉄道フェスティバルに出展している事業者の大半は、鉄道会社。毎年足を運んでいると変わり映えしないイベントに飽きてしまうファンもいる。

今回で第23回を迎え、鉄道フェスティバルは円熟期に入っている。現在の形態が完成形であることには違いないが、そうした背景も踏まえてもっとバラエティに富んだブースが登場してもいいように思う。

例えば、今回は大手菓子メーカー・ブルボンが出展していた。ブルボンは各地の工場で製造した菓子を貨物列車で運んでいる。そうした貨物列車による輸送は、戦前機から始めていたという。

ブルボンの例に倣えば、鉄道会社は系列に不動産会社があるのだからモデルハウスを展示してみるとか、阪急系列の東宝が「シン・ゴジラ」を大ヒットさせているのだから、“ゴジラが破壊した鉄道マップ”のような展示をしてみるのもアリだと思う。可能性は無限大だ。

鉄道フェスティバルは”鉄分”の濃いイベントではあるけれど、ライトなファンでも楽しめる。来年、ぜひ足を運んでみてほしい。

また、『小川裕夫の「まいにち鉄道」』も鉄道マニアだけではなく、ライトな鉄道ファンでも楽しめるような交流の場となっている。

大切なことは「鉄道が好き」であることのみ。好きの度合いは関係ありません。

皆さんと鉄道を肴にゆるっと語り合えることを楽しみにしています!

小川裕夫の「まいにち鉄道」
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