婚活女子の現実

私は今年で33歳になる独身女性の身だ。婚活は他人事ではない。

実感として独身者と既婚者との間には目に見えないガラスの壁が確かにあって、それは女性であれば特に顕著である。既婚者においてもパートナーのステイタスをそれとなく値踏みされることがあるし、当事者がいない場面では、それはよりあからさまになる。

ブサイクは無理。

つまらない男は論外。

年収の低い男とは結婚しない方がまし。

それぞれに理想は掲げつつも、決して高スペックな男性を望み続けるわけにはいかない。30代以降の女性が婚活市場で勝ち抜いていくことは決して簡単なことではないと言われているが、少しでも条件の良い相手(=人様に少しでも自慢できる相手)と結婚したいという願望は多くの女性にあるだろう。

今回紹介する書籍「となりの婚活女子は今日も迷走中」はSynapseでオンラインサロン「ガチ婚活サポートサロン」を運営している大西明美氏による著作だ。大西氏はこれまで述べ43,000件の恋愛を研究、さらに過去5年間で200組以上のカップルを結婚に導くなど、本気で婚活に向き合ってきた女性だ。ご自身で結婚相談所を運営されており、「お見合い」により数々の婚活を成功させている。本書について婚活当事者、最近ではタラレバ女とも呼ばれるアラサー独身女性の目線から紹介したい。

お見合い結婚

お見合いは、恋愛市場での活動を諦めた者がたどり着く最期の砦のようなイメージもあり、積極的な利用をためらう方が多いのではないだろうか。しかし、大西氏の実績は侮れない。本書によると、恋愛結婚の場合は恋愛から結婚までの平均期間が4年半というのに対し、大西氏がサポートしたお見合いからは、2014年に婚活を始めて、リオ五輪までにママになった方が多数いるという。結婚に至るまでの期間は実に恋愛結婚の半分以下である。街コンや出会い系アプリなどでライトな出会いはどこにでも転がっているこの時代においても、出会いの質や信頼できるアドバイザーの存在が良質なマッチングに貢献している証だろう。

ところで、皆さんはお見合いの流れをご存知だろうか。

 

1)打診 簡単な個人情報を双方のお見合い候補に伝える

2)プロフィール交換 候補者の詳細な個人情報を写真付きで確認

3)お見合い成立 仲人がお見合いの日時場所を調整して双方に連絡

 

一見単純に見えるが、会いたい相手と必ずお見合いできるわけではない。事前に共有された写真や個人情報をもとに会う価値があるどうかの判断をされてしまうため、プロフィールの魅力を高める努力を怠ってはいけない。

相手を選ぶ段階である2)や、また理想の相手とマッチングする段階である3)においても、本書では具体的なアドバイスが多々ある。すべて実際の成功もしくは失敗事例を元に解説されており、再現性のある婚活の法則を導き出している。

一例を見てみよう。

・いぶきさん /年齢38歳/中小企業商社のパート勤務/年収160万円/エリート男性希望

小学校からエスカレーター式で大学まで進学。同級生もエリートだし、本人には海外留学経験もあり、超大手商社で働いていたこともある。しかし、大手商社勤務時代に心身を壊してしまい退職。その後再就職が難航し、派遣で点々と仕事をするようになったという。

エリート男性を希望するいぶきさんに対して大西氏の意見はこうだ。

エリート男性たちが求める女性は2種類です。子どもを確実に産んでくれて家庭をサポートしてくれそうな年下の女性、もしくはキャリアを高め合って、お互いに刺激をもらえる同年代の女性なんです。

それ以外の女性が完全にNGというわけではない。しかし学歴や職歴に優れたエリート男性と結婚するためには3つのことを捨てなければならないという。

「学歴同等以上の人限定で婚活するための3箇条」

1.同年代との結婚を諦める(7つ年上以上を狙う)
2.未婚者にこだわることを諦める(バツイチ、子持ちを候補に含める)
3.相手の住んでいるラインを「新幹線ライン」に広げる

1は自分の年齢を強みにするための方法論だ。2は、逆に考えればバツイチは「結婚する責任を取れた人」「家庭を持つ経済力がある」ことを示す優良物件と捉えることが可能であるということ。3は都会を少し外れれば、まだステキな独身男性が多くいる可能性があるということを示している(それでも「新幹線ライン」であれば自身の実家等へもいざというときに帰りやすいので安心だ)。

詳細は本書を読んでもらえればわかるのだが、このように、こだわりの条件を捨てきれない婚活女性にズバっと合理的な判断基準・行動基準を提示してくれている。例に上げたいぶきさんも、実際に大西氏のアドバイスにより1年以内に結婚している。

この他にも、本書には興味深いテーマが並んでいる。

・年下の彼と1年以内に結婚する方法

・年収男性の男心をつかめ!

・デキる男性と出会うチャンスを作るために

・不安とどう向き合うか

・料理ができなくても男性の心を鷲づかみにする技術

・婚活市場以外で出会うための方法

ここで全て紹介しきることはできないが、いずれに対しても本書は明快な回答を提示してくれる。厳しく現実を見させてくれるような主張もあれば、逆に「なるほど! こう考えればまだ夢を見られそう」と思えるような事例の紹介もある。

夢見る乙女でありたい気持ちと、現実を見なくてはいけないという焦燥感・・・。婚活女子の誰もが持つ、この二つの気持ちの折り合いをつけてくれるのが本書、もとい大西氏の役割なのかもしれない。

それでも一筋縄ではいかない「結婚」

「正直、結婚を一発逆転に使うという発想は好きじゃない。」

「結婚って一生一人の男性と暮らしていくことですよね。相手を本気で好きにならなければ結婚してはいけないんですよ」

大西氏は、条件の良い男性をゲットする方法論を紹介する一方で上記のようにも述べている。こうして恋愛に不器用な女性たち一人一人の内面に向き合ってアドバイスやマッチングを行っていくのが大西氏のやり方だ。

結婚相談所を始めて3年目、自分の仕事に自信がなくなり相談所をやめようと思ったこともあるという。きっかけは結婚を諦めた女性からのメールだった。お見合いは、初対面でよくわからない相手からジャッジされる過酷な一面がある。しかし、毎日お見合いのマッチングを繰り返す中で、断る・断られる方々の気持ちに無頓着になってしまい、自分の相談所に入ったせいで不幸な気持ちにさせてしまったのではないかと思ったのだそうだ。

お見合いの成功率は仲介人の人柄や経験によるところも大きい。大西氏は、ビジネスとしてだけではなく、上記のような経験も糧に人情と愛情をもって婚活に真剣に向き合ってきたのだと思う。そういった経験から「結婚を通して世の女性たちを幸せにしたい」という強い思いこそが大西氏の高い実績を支えている。

ところで、本書の巻末に「お見合い辞退の7割は女性から」というデータが紹介されていた。婚活市場では男性の方が寛容なのかもしれない。女性の辞退理由1位は「相性が合わない」、第2位は「割り勘にされる」。男性の辞退理由1位は「相性が合わない」第2位は「質問攻めにされる」とあり、本書でも散々述べられていることだが、女性が自らの考えや態度を少し見直すだけで、成功する確率が高まるのではないかと思える。

本書で紹介されている数々のお見合いの作法は、お見合い以外の婚活全般に役立つものだ。難しいことは何もない。結婚に拘らない女性もいるだろう。しかし1日でも早く幸せな結婚を望む女性は、ぜひ本書を手にとってみてほしい。

晴れやかな笑顔と溢れる自信を手に入れるために。時間は限られているのだから。

1年以内に婚活を卒業するための実践テク&学びの場!ガチ婚活サポートサロン
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「理想が高いわけじゃないのに、高望みと言われる」 「なぜか全然希望の人とお見合いが決まらない」 「お目当ての人と出会ってもお付き...