ブロガー・作家のはあちゅうさんと株式会社カラーズ代表取締役の経沢香保子さんによるオンラインサロン「ちゅうつねカレッジ」では、毎月1回旬なゲストをお招きし、イベントを行っています。今回は10月26日にグロービス経営学院で開催されたイベントの模様をお伝えします。

ゲストは「スッキリ‼」にコメンテーターとして出演中の経営評論家・坂口孝則さんです。


距離の移動は発想の移動

イベント当日は、はあちゅうさんがマカオから帰ってきた日だったということもあり、海外旅行の話からトークが始まった。

経沢香保子

はあちゅうさんと経沢さんが、それぞれ自身の海外旅行のエピソードを交えつつ、海外に行き視点が広がったエピソードを語った。特に印象に残ったのは経沢さんの「距離の移動は発想や視点の移動だ。」という言葉だ。

そういえば、経営コンサルタント・大前研一氏も、人間が変わる方法は3つしかないとした上で、「時間配分を変えること」「付き合う人を変えること」と並べて「住む場所を変えること」をあげていたし、クリエイター・高城剛氏も「アイデアは移動距離と比例する」と述べている。

僕らが普段常識と考えているものを見つめ直すためにも、遠く離れた文化が全く違う異国の地を訪れてみるのは効果的だろう。

徹底的に調べる

場が温まったところで今回のゲスト・坂口孝則さんが登場。今回の講演のテーマは『出版を目指す』。

坂口孝則

「講演を聞いている人に1年以内に本を出してもらう」という強い使命感を抱いて登壇した坂口さんは、現時点で27冊もの本を執筆している。初めての執筆は28歳の時だ。きっかけは入社したメーカーで「自身の働き方」について見つめ直したことだという。

メーカーの調達部門に入社した坂口さんは、「運を天に任せた仕事の仕方ではなく、成功する法則を見出して仕事をしたい」という思いから、優秀な先輩の交渉をボイスレコーダーで録音し徹底的に調査・分析をした。そして27歳の時に、これまで収集したデータとそれに基づく分析をまとめると本になるのではないかと気づき、自ら出版社に売り込みに行った。

本の出版が決定してからも坂口さんの分析癖は続く。

まず、ベストセラー作家の本を購入し分析した。分析の対象は1985年から2006年までのベストセラー本全てだ。

セミナーではこの分析結果の中から、「ベストセラー本の文章に占める漢字比率はどのくらいか」を調べた話が紹介された。結論を述べると、ベストセラーは27~28%の漢字比率でできていることが多いという。もちろん、これがベストセラーの十分条件ということはないのだが、興味深い事実である。

そして今回のセミナーのために、なんと、はあちゅうさんが執筆した書籍の漢字比率も全て調査し表にしていた坂口さん。

その異常なまでの分析ぶりに、会場からは悲鳴ともとれる笑いが起きる。

期待と不安が入り交じる中、スライドがめくられた。

はあちゅう分析

結果はなんと平均27%。

はあちゅうさんの安堵の声とともに会場から歓声と拍手が沸き起こった。

分析オタクが語る出版の極意

ここから本題である『出版を目指す』について詳しく語られた。

坂口孝則2

まず、どのような本を出版したいのか考えるために、書籍のタイプを分類した。坂口さんは、分かりやすく解説するために、大きく書籍を「思想」「マニュアル」「ツール」の3つに分類し、実例を交えながらそれぞれの特徴を紹介していった。

出版にあたり必要となる企画書の書き方も解説された。自分の優位性を明確にするためのフレームワークや著者プロフィールがすぐに書けるテンプレートが紹介されると、メモをとる参加者たちのペンが一斉に走りはじめた。

また、出版社に送る時に必要な「書類や企画書に書くべき4つの要素」、「出版社の選び方」など出版社へのアプローチ方法も分かりやすい資料で説明された。文章術のセミナーはいたるところで目にするが、ここまで実践的に出版するための戦略を伝えるセミナーは他にはないのではないだろうか。

構造を模倣する

執筆に関する実践的なアドバイスも多々あった。なかでも、坂口さんの本に多用されている「構造を模倣する」というテクニックは明日から実践してみようと思えるものであり、とても参考になった。

参加者

その後、坂口さんから「文章術」「圧倒的な文章に触れる」「魅力的な文章」というテーマに沿ったオススメの書籍が8冊紹介され、既に多くの出版経験があるはあちゅうさん、経沢さんも写真を撮りながら積極的に質問していた。

質疑応答では、笑いを交えて参加者の集中を維持しつつ、長時間の講演を終了予定時間から1分も違わずこなす坂口さんのプレゼン力にも注目が集まった。

講演終了後は、坂口さんに個人的に質問しに行く人が多く見受けられた。登壇者の方と直接お話しできるのもちゅうつねセミナーの魅力だ。

12月は完全にサロンメンバー限定となるイベントを開催する予定の「ちゅうつねカレッジ」。興味を持った方は一度「ちゅうつねカレッジ」に参加してみてはいかがだろうか。

ちゅうつねカレッジ
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起業家の経沢香保子とブロガー・作家のはあちゅう(伊藤春香) の共同主宰による会員制コミュニケーションサロン。 このサロンに参加し、...