瀬戸内から世界を代表するジーンズブランドを

ジーンズのメーカーといえばLevi’sやLee、Wranglerといったアメリカのブランドが真っ先に思い浮かぶが、日本でもジーンズづくりが盛んなことはご存知だろうか。

日本のジーンズ発祥の地は岡山県倉敷市児島である。児島は土地に含まれる塩分が多く、畑作や農業を行うのに適していなかったことから縫製業が盛んになった地域だ。

児島で作られるジーンズはクオリティが高いものが多く、いまや海外のハイブランドにも認められ、製造を受注しているほどだ。

約50年ものジーンズづくりの歴史があるその土地で、ジーンズに心を打たれた兄弟が立ち上げたブランドがある。

「職人がこだわりを持って作ったジーンズを履いて欲しい。」という想いで立ち上げられた国産ブランド、その名も「EVERY DENIM」だ。

 

ジーンズづくりのリアル

「EVERY DENIM」を立ち上げたのは1992年生まれ、1994年生まれの若き新鋭だ。彼らはSynapseでオンラインサロン「僕らの理想のデニムってなんだろう?」を主宰し、ジーンズに関する知識やジーンズづくりの様子を日々発信している。

これが、ジーンズ好きにはたまらない内容なのだ。

私も学生の頃、古着屋に通って理想のジーンズを追い求めた。ジーンズといっても40年代から80年までのもの。いわゆる「ヴィンテージ」モノだ。

ヴィンテージジーンズの奥深さはまさにマニアの世界と言えるだろう。

例えば、ヴィンテージジーンズの定番であるLevi’s501。

この型はXX、BigE、66年前期、66年後期..などそれぞれの年代・モデルで色落ちが変わる。また、同じモデルでも一本一本色落ちが異なり、コンディションの良さを求める愛好家も多いため、高いモノでは何十万円もの値がつく。

私自身、行きつけの古着屋のバイヤーと仲良くなりヴィンテージジーンズに関する様々なことを教わったが、こうして得られる知識のほとんどが年代・モデルの判別法などだ。

僕らの理想のデニムってなんだろう?」では、紡績、織布、染色、裁断、縫製、加工といったジーンズの製造方法や綿花に関する知識などを写真付きのドキュメントで公開しており、ジーンズが出来るまでの一通りの流れがイメージで理解できるようになっている。

デニムの作り方
縫製

「僕らの理想のデニムってなんだろう?」で公開されているドキュメントを一部抜粋

世界に注目される職人の技術や工場での製造工程を、これだけ近くで感じられる機会というのはなかなかない。では、なぜ岡山のジーンズは世界のハイブランドに注目されているのか?

今回はその答えを語るのに外せないテーマである「加工技術」について、特別にサロン内で発信されているコンテンツの一部を公開したい。

世界のハイブランドが認める加工技術


世界に認められる日本の加工技術に「洗い加工」と「削り加工」がある。

洗い加工

 

洗い加工とは、縫い上がったジーンズの伸縮性や生地を安定させるために行われる工程である。具体的には特殊な洗濯・乾燥機を用いてジーンズを洗うことが主となる。

縫われたジーンズは生地表面に糊が付着しており、製品として不安定な状態である(この状態がいわゆる”生ジーンズ”や”リジット”と呼ばれる)。また生地の特質上、初めて洗った時に大きく縮むことから、多くのジーンズは製品を予め洗い加工上で加工されてから売り出されることが多い。

日本においては品質を安定させる機能としての洗い加工場が独自に発展し「ストーンウォッシュ」など、世界に先駆けた加工方法を開発するまでに至っている。

※ストーンウォッシュとはジーンズを洗う際に軽石を混ぜることで、独特のユーズド加工を出すこと。

 

削り加工

「削り加工とは、主に手作業によってジーンズを削り、ユーズド感のある風合いを作り出すことである。削り加工は世界で初めて日本が行ったと言われており、高度な技術が手作業で受け継がれている。海外で真似できない部分が多いことから、日本のジーンズ作りにおいて世界から最も注目されている工程でもある。

削り加工が日本に発展した背景としては、輸入されたアメリカジーンズの大きな影響がある。作業者としてキレイなジーンズを好んで履いていたアメリカ人に対し、日本人が目にしたジーンズはそのほとんどが「アメリカ人が履き古した」ものだった。」

アメリカ人が履き古した、輸入ジーンズが持つ風合いにカッコ良さを見出し、独自のユーズド加工技術が発達したという。しかも、その技術が逆にオリジナリティとなり、今では日本がアメリカにジーンズを輸出するようになっているというのはなんとも興味深い。

ユーズド感を出すために軽石を使って洗ったり、職人が一本一本手作業でシワを付けていくなど、加工技術は日本人らしさ溢れるユニークで細かな技法の結晶といえるだろう。

「EVERY DENIM」では、実際に岡山県の工場に赴き、世界に誇る加工技術を体験することができるイベントも行っている。

ただ消費するのではなく、その製品の特徴や背景が分かると服選びはいっそう面白くなる。そして、オンラインサロン「僕らの理想のデニムってなんだろう?」では、そのタイトルの通り各々が考える「理想のデニム」について語り合い、その思いが世界最高の技術と融合していく過程を楽しむことも出来る。

一歩進んだファッションライフを送りたい方には必見のオンラインサロンだ。

僕らの理想のデニムってなんだろう?
僕らの理想のデニムってなんだろう?
僕らの理想のデニムってなんだろう?
「未来の伝統を、織りなす。」をテーマに、デニム産業の一大集積地として名高い瀬戸内から世界へデニムの魅力を発信していくEVERY DE...