20161029()19:00から、「宇佐美典也とおときた駿の『あえて政治の話をしよう』」のオフライン勉強会が行われた。通称 DPP( Drinking Political Party)、砕けた雰囲気の中で、飲んだり食べたりしながら真面目に政治の話をしようという、宇佐美典也氏とおときた駿氏らしい、快活な試みだ。

勉強会には、毎回旬なゲストスピーカーが招かれ、その方の専門性や活動に沿ったテーマが設けられる。今回は、元千葉県市川市議会議員で中央大学商学部特任准教授の高橋亮平氏をお迎えし、「都議、都議会の役割とは」というテーマで議論に花が咲いた。


宇佐美典也

まずは、宇佐美典也氏より今回のゲストとテーマの紹介から会はスタートした。雑談とアイスブレイクを挟み、参加者やおときた駿議員の笑いも誘いながら、和やかな雰囲気で進行していく。

そして、雑談もそこそこに本題である高橋亮平氏のプレゼンが始まった。

「今日は真剣に聴きたいから、あえてここで。」と登壇者の席を離れて、最前に陣取り参加者目線で高橋亮平氏のプレゼンに聞き入るおときた駿議員。普段は見せないおときた議員のリラックスした場面に遭遇できるのもこの場ならではだ。

高橋亮平氏は、26才で市川市議会議員に当選、2期務めた後、官民問わず様々なフィールドでご活躍され、現在は中央大学商学部特別准教授を務めている。本人曰く「これまで、色んなところで発言しては炎上してきた。」という。

最近では、渦中にありつつ今まであまり知られてこなかった都議会の内実を数字で丸裸にした「都議会議員活動ランキング(リンク)」を発表し、大きな議論を巻き起こしている。今回のプレゼンにおいてもそのランキングが引用されながら、都議会についての解説が進行していく。

都議会解説

そこから、都議会議員活動の中でも重要な役割のひとつである「議会質問」について話は及ぶ。これについてはおときた駿議員のブログ記事に詳しい。

『「質問」こそ、議員の花形?

※文書質問については、おときた議員は自らが提出した質問書の内容とその回答を、ブログにて公開している。

議会質問にもいくつかの種類があり、会派を代表して行う「代表質問」、個々の議員が行う「一般質問」、さらには質問趣意書とも呼ばれる書類によって行われる「文書質問」という形がある。また、それらの違い一つ一つに対して、どの党派・会派の誰がどれだけの回数の質問を行っているのかというデータとともに、誰がどれだけ仕事をしているのかということを、赤裸々にお話しながら、議会の役割と重要性を説いていく。

もちろん、おときた駿議員のデータや、おときた駿議員が所属している会派「かがやけTokyo」のデータもその場で公開される。

それに対し現役都議張本人として、数字の持つ意味に対する疑問が投げかけられたり、そもそも大多数の会派と少人数の会派では議会での扱いが違うという都議会の構造についての補足解説が入る。

高橋亮平氏のプレゼンが終わる頃に、会場に宅配ピザが届いた。そう、冒頭に「飲んだり食べたりしながら真面目に政治の話を・・・」と書かせていただいたように、今回は『Drinking Political Party』である。

参加者に食事と飲み物が行き渡り、プレゼンの内容を肴に自由な質疑応答やフリートークの時間がはじまった。

次第に話の内容は「都議会」という枠を越え「地方自治体と地方議員」といったテーマに移っていった。2007年に財政破綻をした北海道夕張市の話から始まり、ヨーロッパの地方議員の報酬の話題や、一昨年政務調査費問題で話題になった、ある兵庫県議の話題まで。話はさらにヒートアップしている。

いくつか印象深い視点・問いを紹介しよう。

「議員のパフォーマンスって、活動実績だけでは測れないですよね。コストパフォーマンスを考えてみたらどうだろう?」

これには、「『議員一人あたりの報酬を該当自治体人口で割った金額』、つまり市民一人あたりの自治体議員報酬負担額と活動実績、両方で初めて議員のパフォーマンスが測れるんじゃないか。」「それいいね。やってみようかな。笑」などという面白い話も飛び出した。サロンメンバーも積極的にこの議論に参加している。

他にも、宇佐美典也さんからはこんな話があった。

「議員ってある程度余裕がある人は、ちゃんと話を聞いてくれるイメージがあるけど。お金がない人は、あんまり話を聞いてくれない。おときた先生、これぶっちゃけどう?」

「ぶっちゃけどう?」という質問におときたさんも”ぶっちゃけた回答”を返す。

「はい。僕は議員報酬は高くしたほうが良い派でした。でも、今は一概には言えないな・・・思う部分もあって・・・」

宇佐美典也氏のぶっちゃけた質問と、現役都議おときた駿氏ならではの回答に、更に議論は盛り上がりを見せる(お二人のぶっちゃけトークが聞きたい方は、是非サロンに入会してみてほしい)。

高橋亮平

高橋亮平氏からも問題提起がされる。

「例えば、小池都政になってから特に、都政の様々な問題みたいなものを、都議会のドンと呼ばれる人やその周辺に押し付けようとしているようにも感じますが、本当に問題の根っこはそこなんでしょうか。議会は議決機関。だとしたら、やっぱり議会の問題ですよね。例えば、宇佐美さんとおときたさんと私で飯を食いに行くとします。で、色々どこで何食うか話し合いながら、最終的に僕が『ここが好きだからここで!』って決めたとする。で、行ってみて美味しくなかったら、やっぱ決めた人が悪いじゃないですか。議会に本質的な問題があるのに、ついつい分かりやすい個人や役所を取り上げてそいつが悪いというような話がされる。それってちょっとおかしいんじゃないですか?」

例えばこのような高橋氏の問題提起は、少なからず現役都議であるおときた駿氏に向けられているとも取れる内容で、場の熱も一気にヒートアップする。

残念ながら全てをお伝えすることはできないが、そこから、都政、築地問題、小池新党の話などをはじめとした都議会の話に花が咲き、予定されていた終了時間を過ぎても、サロンメンバーと登壇者の間に議論のタネは尽きなかった。

宇佐美氏、おときた氏、高橋氏、三者三様の経験に裏付けられた話と本音トークで行われる、前向きな議論。それを聞きながらリアルタイムに議論に参加できる稀有な空間。

今回も「宇佐美典也とおときた駿の『あえて政治の話をしよう』」の勉強会「DPP」は、大団円に終わった。

「政治はシルバーデモクラシー化している。とても期待できない」「ワイドショーで盛り上がっているような下らない政局の話には関心がないが、実は本質的な政治を考えることには、関心がある」「宇佐美氏、おときた氏の本音トークを聞きたい」「ガチガチの政治塾は敷居が高いが、政治について語り合う仲間が欲しい」

そんなことを考えている方には、「宇佐美典也とおときた駿の『あえて政治の話をしよう』」を強くおすすめしたい。みなさんも、「あえて政治の話をすること」で、日常にスパイスを加えてみてはいかがだろうか。

宇佐美典也とおときた駿の「あえて政治の話をしよう」
宇佐美典也とおときた駿の「あえて政治の話をしよう」
宇佐美典也とおときた駿の「あえて政治の話をしよう」
元官僚宇佐美典也と都議会議員おときた駿が主催する会員制サロン。 30代にして政治に夢を捨てられず、かといって与党に参画するわけでも...