山本真司氏は、慶応義塾大学卒業後、銀行に勤務、その後ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニー、A.T.カーニーなどでコンサルタントとして働き、50代に入ってから独立を果たした経歴を持つ。決して華々しくメディアへ露出がある人物ではないが、A.T.カーニーやベイン・アンド・カンパニーでは経営トップも務め、2005年には英国ユーロマネー誌より世界のトップ金融コンサルタントに日本人として唯一選出された、ビジネス界において、正真正銘日本のトップランナーの一人である。

そんな氏の主宰する注目のオンラインサロン「山本真司の自分成長戦略会議室」では、氏が培ってきたビジネスの本気のアドバイスが、日々投稿されている。

メインコンテンツの一つに「今朝の一言」がある。毎朝必ず、6時〜7時台という早い時間に投稿され、そこにはビジネスパーソンを奮い立たせることばが並ぶ。

「毎朝、仕事前に読んで、気持ちを引き締める」というような使い方を教えて頂いて、そうしたニーズに応えられるものを書こうと志しました。私にとっても、朝の頭がはっきりした時間帯に、自らに檄を飛ばすためにも、その時々の自分を反省し、方向づけ、鼓舞することは大変プラスになりました。新しい時代の自己啓発メディアを目指します。ライバルは、「(日めくり)まいにち、修造!」です。

と氏が語るように、毎朝、氏の言葉で気持ちを引き締めてから仕事に望むメンバーは多いだろう。

この連載は、2月の第1月曜日より、毎週月曜日全4回にわたって、前の週に投稿された「今朝の一言」から、シナプス編集部が独断で選出したものをこの場に公開させていただいている。

読者の方も、是非1週間のはじめに気持ちを引き締め、ポジティブな気持ちで仕事に向かうきっかけにして頂きたい。

今朝の一言【チームの仲間のために未来を語ろう】

【今朝の一言】-170212 より抜粋

リーダーでも、フォロワーでも構わない。僕らは、仲間に未来を、そして夢を、現実を、挑戦を、そして善き精神を語らなければいけないのではないだろうか。頭でわかるというのは、皮相的。心でわかること、そして、人間性の奥にある何かの衝動に触れること、そして、共鳴すること。それなしには、人は動かない。どんな立場でも良い。他者の心の奥底の魂を動かせ、共鳴させろ。結局は、人間性、信頼。それがなければ駄目だ。自分を磨け。

長い間組織のリーダーをやっていると辛いことも多い。

現実に、コンサルティング業界の場合、かつての危機の中でも、リーマンショックも大きかったが、ITバブル崩壊は、すごかった。ITコンサルティング、プロセスコンサルティングは、大きなスケールで売れていた。それが、ピタッと止まった。私は、某社のリーダーに地位にいた。

コンサルティング会社は、フローで生きている受注ビジネスだ。発注が止まるといきなりキャッシュが厳しくなる。短期のコスト削減は、報酬削減、それも、偉い人から、ボーナスをゼロにする。しかし、それでも一時、しのぎ。

社員を守るためには、本当に厳しい市場で売上を上げるしか無い。そうでなければ、事務所の大幅縮小しかない。人の話だ。

ITバブル崩壊時、私は、リーダーとして、仲間に働きかけた。大事な社員、コンサルタントを守りたい。極端に言えば、「霞(かすみ)でも、良いから売っていきたい。プロジェクトの面白さ、Clientの重要度を問わず、売れるものはなんでも売ろう。」そう呼びかけた。しかし、私のリーダーとしての能力に問題があったのだろう。約半数のパートナーが大反対した。高尚な仕事をすべきであると、強硬に主張した。

結局、私は、説得できなかった。説得できた半数のパートナーと、火の玉になって売りまくった。結局、売上を挙げて、事務所は救われた。このときの、仲間を一生忘れない。もの凄く感謝している。同時に、この時に反対派に回ったパートナーとは、それ以降、自然に心がはなれた。若かった私は、彼らを許せなかった。事務所に大きな亀裂を産んだ。

しかし、これは、私がリーダーとして未熟だったんだと思う。論理を軸に私は考え、そして、社員を救おうと感情に訴えたつもりだった。しかし、私は、その奥にある心の深淵で、信頼されていなかったんだと思う。いわば、人間性の面で信頼されていなかったんだと思う。

それは、その後10年以上、私の課題であり続けている。魂に訴える時に、本当に問われるのは人間性だ。エゴに満ちていて、急場のときでも自分のプライドや地位にこだわる優秀な人が沢山会社、社会にはいるものだ。私の経験でもそうであった。

そういう人たちに、おもねることなく、影響力を与えて、心を変える。それも魂のレベルで変えることをリーダーは要請される。それが、どこまで出来ているかは、分からない。しかし、それは、リーダーとしての人生を歩む私の大きな挑戦課題だ。

挑戦しがいのある課題だ。人間性、信頼、人としての魂の共感、そんなものを求めての生涯を通じた戦いである。リーダーシップは戦いだ。自分の魂との戦いだ。

挑戦するのに、相応しいテーマだ。

※次回は2月27日(月)更新予定です。

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